l’Orient Express – CHANELのプロモーション列車 2018

Instagramで、#orientexpressのハッシュタグをフォローしているのですが、タイムラインにシャネルのバッグの画像が。なんだろうと思い他の画像も見ると、CHANELのロゴの入ったORIENT EXPRESSのチケットの画像が表示されました。

3枚目の画像が、そのチケットです。
このチケットの画像を頼りに検索すると、2018年6月にパリからノルマンディー地方のドーヴィルまで、シャネルのプロモーションのため、SNCF(フランス国鉄)のORIENT EXPRESSが運行されたことがわかりました。
更にドーヴィルをキーワードを加えて、デザイナーの三浦大地氏のTwitterの記事にたどり着きます。

日本のファッションサイトでも、シャネルのフレグランス「LES EAUX DE CHANEL(レ ゾー ドゥ シャネル)」の紹介記事でもオリエント急行にも触れられています。

このプロモーションでパリからドーヴィルまで移動するオリエント急行の車内の様子なども掲載されています。

シャネルのよりプロモーション動画のハイライトです。

フランスのニュースサイトactu.frの記事です。
列車がドーヴィルの駅に到着した画像から、フランス国鉄のBB22200形電気機関車に牽引されていたこともわかります。

フィガロのサイトでは、モデルのTAOさんのこのプロモションへの参加記事が掲載されています。

TAOさんのInstgramへの投稿記事です。

オリエント急行の車中でのプロモーションに参加されたモデルさんたちの画像が数々紹介されています。


ファッション・ブロガーのPaulinさんのブログ記事です。
ご自身で撮影されたオリエント急行の写真もプロモーションの写真とともに数多く投稿されております。

女優のベレン・シャバンヌさんのInstagramに投稿された動画です。
女優のヤラ・シャヒディさんが出演する、このプロモーションの動画です。
アジア系の音楽グループ BLACKPINKの出演する、このプロモーション動画です。



2017年の映画「オリエント急行殺人事件」の公開前後から、SNCFのORIENT EXPRESSについては、SNS等をチェックしていたのですが、この2018年のシャネルのプロモーションのための列車は、全く網にかかりませんでした。

Pinterest(ピンタレスト)という画像共有サービスに、Luxury Trainというボードを作成し、豪華列車とともに美しい女性が映っている画像などをピン止めしております。

オリエント急行を舞台とした、シャネル No.5のプロモーションビデオは昨年、記事にいたしました。

ファッションやブランドには縁の遠い、還暦過ぎの鉄ちゃんですが、オリエント急行などの豪華列車を通じて、華やかな世界を窺うのも良いものです。

ETR252 Arlecchino

1960年製のイタリアの特急電車 ETR252形が、5月22日に運行されるとの記事が、Facebookのタイムラインに流れてきました。

ETR 250はヨーロッパ国際特急(Trans Europ Express)セッテベッロ(ETR 300)の短編成型で、セッテベロの7両編成に対して4両編成となっており、アルレッキーノ(Arlecchino)の愛称で呼ばれ、1960年から1986年にかけて定期列車で運行されていました。

ETR300/250は、運転台を先頭車の2階に設け、1階には、展望室を設けており、名古屋鉄道7000系「パノラマカー」(1961年)や小田急3100形「NSE」(1963年)に影響を与えました。

ETR252は、イタリア鉄道に関する歴史的遺産を管理する財団 イタリアFS財団の手により修復が完了し、昨年秋、運行が開始されました。

鉄道ファン2022年2月号に、ETR252の復活の記事が掲載されています。

欧州鉄道フォトライターの橋爪智之氏もYouTubeチャンネルでその模様をアップロードされております。
Instagramに投稿された、ローマからミラノに向かうETR252の画像です。
トスカーナ州ヴァイアーノ駅を通過するETR252
うp主のChris Ogilvieさんは、当日TwitterにETR252の車内外の動画や画像を投稿されておりましたが、YouTubeに編集のうえ、アップロードされました。
トスカーナ州セスト・フィオレンティーノ駅を通過するETR252
ようやく、YouTubeにも動画がアップロードされてきました。

ZゲージのETR300/ETR250は、Atlas MnitrainのETR300/SettebelloをZショーティのシャーシを用いて走行化改造を行いました。

往年の名列車の動画を楽しみ、また、模型でも楽しめる。鉄道趣味の良いところです。

Venice Simplon Orient Express – Grand Suits

運行開始からすでに5年目を迎えておりますが、2017年 Venice Simplon-Orient-Expressを運行するBelmond社は、シャワー・洗面台・トイレ・リビングルームを備えた Grand Suites(グランドスイート) のサービスを2018年シーズンより開始すると発表しました。

Belmond社の公式YouTubeチャンネルにアップロードされた、グランドスイートのデビューまでのショートムービー
Venice Simplon-Orient-Express Grand Suite Car plan

シングルキャビンのtype “S1” 寝台車の3425番の車両を2017年から2018年にかけて、「イスタンブール」「パリ」「ベニス」のグランドスイート3室に改造され、設計は、ニューヨークに拠点を置く高級インテリアデザイン会社のWimberly Interiors社が手掛けております。

以下の3つの動画は、Belmond社の公式YouTubeチャンネルにアップロードされた、グランドスイートの紹介ムービーです。

国内外のセレブリティなホテルや列車の紀行をTwitterで投稿されている はんだ様のTweet記事を以下に紹介いたします。

この冊子には、はんだ様の撮影されたVenice Simplon-Orient-Expressの写真がふんだんに掲載されおります。

 

3425番に引き続き3309番の車両も、2019年から2020年にかけて「プラハ」「ブダペスト」「ウイーン」のグランドスイート3室に改造されました。

 

以下の3つの動画は、Belmond社の公式YouTubeチャンネルにアップロードされた、新しいグランドスイートの紹介ムービーです。

Pinterest(ピンタレスト)という画像共有サービスに、Grand Suits- VSOEというボードを作成し、Belmond社公式サイトのグランドスイートの画像をピン止めしてまとめました。

旅行代金は一人£6,825(約100万円)からだそうで、とても乗れそうもありませんが、まさに憧れのオリエント急行にふさわしいキャビンですね。

Venice Simplon Orient Express – Cannes 2022

Instagramで、#vsoeのハッシュタグをフォローしているのですが、タイムラインにBB22200形電気機関車の牽くVenice Simplon Orient Expressの画像が投稿されました。

第75回カンヌ映画祭に向けて、ディオールが、チャーター列車を運行したとのこと。

カンヌ鉄道模型サークル(CFPC)の記事によりますと、5月15日の午後2時32分にパリ東駅を出発し、5月16日の午前9時25分にカンヌ駅に到着し、30分滞在したとのことです。

カンヌ駅到着の様子をTwitterの記事に見つけました。
続いてFacebookにも、VSOEの車内でスパを設けたり、新任のシェフ Jean Imbert によるカクテルパーティとディナーが提供された旨の記事が掲載されました。

Facebookの記事を頼りに検索しますと、ベルギーのファッションサイト L’Officielに記事が掲載されていました。

DiorのInstagramの公式アカウントでは、VSOEの車内外のほかGurand Suiteの室内を展開したポップアップ スパの映像などがご覧いただけます。
俳優のCharlbi DeanとCésar Domboyをモデルとした、車内でのプロモーション画像もご覧いただけます。
このブログ記事を投稿後、YouTubeのBelmond社公式チャンネルで、この列車の動画が配信されました。

2017年に「ディオール」がLVMH(MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の傘下に入っておりますが、LVMH傘下の他のブランドでも、プロモーションとしてVSOEが走ることあるのでしょうね。

ヴーヴ・クリコ250周年を祝う特別列車も企画されているようです。

ところで、Facebookの記事にもありましたように、 Jean Imbert (ジャン・インベルト)がVSOEのシェフに就任しました。
彼はパリのホテル プラザ・アテネのレストランの責任者を2021年にアラン・デュカスから引き継ぎ、2022年版のミシュラン・ガイドでは、一つ星を獲得しております。

オリエント急行で、ミシュラン・星付きシェフの料理をいただくなんて、素晴らしいですね。

サロメ奇譚

今年初の観劇は、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでのサロメ

 

2019年6月8日 中之島のフェスティバルホールで鑑賞した折は、コンサート形式で舞台も無く、かつ字幕ということもあり、いま一つ乗り切れず消化不良で終わった、リヒャルトシュトラウスのオペラ「サロメ」
2019年フェスティバルホールでの「7つのヴェールの踊り」

今回はそのリベンジ的な意味合いもあり、昨年末、予約抽選でチケットを購入
サロメ役は、元宝塚の朝海ひかるさん
ユダヤ王国を現代日本のユダ屋グループに置き換え、ヘロデ王の誕生日の祝宴を、社長の還暦パーティを舞台とする演出。

この日は、アフタートーク・イベント終了後、写真撮影タイムを設けられており、サロメ役の朝海ひかるさんとヨカナーン役の牧島 輝さんを客席から撮らせていただきました。

ちょっと、蘊蓄めいた話になりますが、「サロメ」はオスカー・ワイルド原作の戯曲ですが、新約聖書の記述を元に書かれました。

 

さて、イエスの名が知れわたって、ヘロデ王の耳にはいった。ある人々は「バプテスマのヨハネが、死人の中からよみがえってきたのだ。それで、あのような力が彼のうちに働いているのだ」と言い、他の人々は「彼はエリヤだ」と言い、また他の人々は「昔の預言者のような預言者だ」と言った。ところが、ヘロデはこれを聞いて、「わたしが首を切ったあのヨハネがよみがえったのだ」と言った。
このヘロデは、自分の兄弟ピリポの妻ヘロデヤをめとったが、そのことで、人をつかわし、ヨハネを捕えて獄につないだ。それは、ヨハネがヘロデに、「兄弟の妻をめとるのは、よろしくない」と言ったからである。そこで、ヘロデヤはヨハネを恨み、彼を殺そうと思っていたが、できないでいた。それはヘロデが、ヨハネは正しくて聖なる人であることを知って、彼を恐れ、彼に保護を加え、またその教を聞いて非常に悩みながらも、なお喜んで聞いていたからである。
ところが、よい機会がきた。ヘロデは自分の誕生日の祝に、高官や将校やガリラヤの重立った人たちを招いて宴会を催したが、そこへ、このヘロデヤの娘がはいってきて舞をまい、ヘロデをはじめ列座の人たちを喜ばせた。そこで王はこの少女に「ほしいものはなんでも言いなさい。あなたにあげるから」と言い、さらに「ほしければ、この国の半分でもあげよう」と誓って言った。そこで少女は座をはずして、母に「何をお願いしましょうか」と尋ねると、母は「バプテスマのヨハネの首を」と答えた。するとすぐ、少女は急いで王のところに行って願った、「今すぐに、バプテスマのヨハネの首を盆にのせて、それをいただきとうございます」。王は非常に困ったが、いったん誓ったのと、また列座の人たちの手前、少女の願いを退けることを好まなかった。そこで、王はすぐに衛兵をつかわし、ヨハネの首を持って来るように命じた。衛兵は出て行き、獄中でヨハネの首を切り、盆にのせて持ってきて少女に与え、少女はそれを母にわたした。ヨハネの弟子たちはこのことを聞き、その死体を引き取りにきて、墓に納めた。

マルコによる福音書

聖書では、ヨカナーン(バプテスマのヨハネ)の首を望んだのは、サロメの母親のへロディアと書かれております。劇中でも、前夫の弟と結婚したことを咎めておりましたので、筋としては通っております。それをサロメが所望したと描いた狂気。芝居ならではの世界です。

劇中、ヨカナーンの科白も、聖書にそのような一節があったのではと思えました。

オペラとは、また違った「サロメ」
今回は堪能させていただきました。