冬のVenice Simplon Orient Express

昨年11月、Venice Simplon Orient Express (VSOE)を運行しているBelmond社のホームページで、12月にパリとウィーンを結ぶ便を運行するという記事を目にしました。

しかしながら、アナウンスされていた運行予定日を過ぎても、それらしいSNSの記事やYouTubeへの動画を見つけられずムズムズとした状態でした。

Instagramに投稿された記事を改めて振り返っていたところ、VSOEがウィーンではなくフランスのローヌ=アルプス地方のムティエ (Moutiers)に到着した動画を見つけました。

 
 
 
 
 
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1992年に冬季オリンピックが開催された、アルベールヴィル(Albertville)に到着した画像もInstagramに投稿されていました。

 
 
 
 
 
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4枚目の画像にもありますように、ムティエでは歓迎の音楽も演奏されたようです。

 
 
 
 
 
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終着駅は ブール=サン=モーリス(Bourg-Saint-Maurice)。約20km先のプティ・サン・ベルナール峠(Col du Petit Saint-Bernard)越えればイタリアです。

 
 
 
 
 
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地元ムティエのFacebookページでもVSOEの到着の模様が記事に投稿されております。

VEOEのInstagram公式アカウントにもこのツアーの記事が投稿されていましたので紹介しましょう。

 
 
 
 
 
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Venice Simplon-Orient-Express(@vsoetrain)がシェアした投稿

Belmond社は2023年12月に、VSOEをアルベールビル、ムティエ、またはブール サン モーリスまでレギュラーツアーとして運行するとのことです。

旅行代理店のサイトでもツアーの案内とともにタイムテーブルが掲載されております。

マリ・クレール誌のイタリア語サイトでも、2023年12月このツアーが紹介されるなど、ニュースサイトやトラベルサイトなどでも紹介されつつあります。

ところで、ブール サン モーリスまでは、Eurostarが1997年より運行されています。

Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.
“Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.” Photo by Nothing is what it seems
ブール サン モーリスに停車するEurostarの画像をFlickrからシェアします。
Eurostar  |  to London
“Eurostar | to London” Photo by Fer Images
ローヌ・アルプス山麓を走行するEurostarの画像をFlckrからシェアします。
今年もEurostarは、ブール サン モーリスまで運行されています。アルベールビルに到着したEurostarです。
ブール サン モーリスまでは、Eurostarだけでなく、TGVはもちろん、Thalysなども運行されております。ローヌ・アルプスを走行する列車の動画をYouTubeからシェアします。

ゴッタルド越えやブレンナー越えのスイス・オーストリア・イタリアのアルプス山中を走行するVSOEだけでなく、フランスのローヌ・アルプスを走行するも新鮮です。
動画や画像もあまり紹介されていませんが、これから注目されることでしょう。

Le Mistral:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (3)

2012年にAtlas Minitrainsとして世界の名列車がZゲージサイズのディスプレイモデルが発売されました。「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の第三弾は、このシリーズの中からフランスのLe Mistral(ミストラル)の走行化改造です。

パートワーク雑誌の出版社のデアゴスティーニ・グループの1社であるAtlas出版より2012年にAtlas Minitrainsとして世界の名列車がZゲージサイズで発売され、ドイツ等のZゲージコミュニティでは、Zゲージ化について賑わっておりました。

Atlas社はフランスの出版社で、フランス国内をターゲットにTRAIN BLEUとLe Mistralが販売されておりました。

Mistral1Mistral2

Le Mistral(ル・ミストラル)は、パリ・リヨン駅とコート・ダ・ジュールのニースを結ぶ豪華列車でした。

フランスのZゲージコミュニティLe Z forumで、機関車のCC7100はメルクリンのBR103の下回りを、客車もメルクリン客車の下回りを利用して改造した記事が投稿されており、それを参考にまずは、CC7100は同じ軸配置のBR103の下回りを用いて走行化改造にとりかかりました。

客車については、マイクロトレインズから発売されている客車の台車が形状がよく似ているため、床板を加工して取り付けられないかと検討いたしました。

しかし、床板はダイキャスト製のため加工に手間がかかることと、マイクロトレインズの台車のセンターピンの位置が床板のセンターピンの位置と合わないため、作業は中断しました。

しばらくして3D出力サービスのShapewaysで走行化改造用の床板と台車が発売されましたので、これらを用いて走行化改造を再開しました。

この3D出力製品は、アクリル製のため脆く下処理中に台車枠をいくつか破損させてしまいました。

下回りのBR103の状態が良くありませんのでノイズは高いですが、快適に走りました。

Osaka Z Day 2015 において、山ちゃんの終端駅セクションで、お披露目させていただきました。
オリエント急行とともにドーム駅の下、パリの雰囲気が醸し出されていませんでしょうか。

子供の頃から、ヨーロッパの豪華列車といえばミストラルと本で読んでおりましたので、憧れの列車でした。美容室や秘書室、バー等を備えたMistral 69型とは一世代前のMistral 56型ですが、Wagons-Lits社の食堂車とプルマンカーも連結しており、名列車のコレクションとして大事にしております。

Venice Simplon Orient Express 方向転換

2015年にロンドン・パリを旅行しましたが、旅行記を投稿しようと思いながら、途中で中断し、7年も経過してしまいました。
当時の状況から変化して情報としては古いものとなってしまいましたが、Venice Simplon Orient Express(VSOE)は、カレーからパリへ向かう本線はパリ北駅に向かう線でありながら、どのようなルートを通てパリ東駅に向かうかを詳しく記した情報について接していませんでした。

出発前に、オリエント急行について、乗車体験記のブログをいろいろと調べてみました。


すると、上記のブログ記事でオリエント急行が、カレーからパリ東駅に到着する際に、方向転換することが初めて知りました。

実際、どういうルートを通るのか検証しようと、オリエント急行乗車時に、GPSロガーをセットしていたのですが、バッテリー交換の際にロガーがオフになっていたことに気づかずにおりました。
また、下車間際の慌ただしさと夜間の暗闇のため、どこをどのように走行しているのか、まったく見当がつきませんでした。
ただ、パリ到着間際に、操車場のようなところでしばし停車し、列車の進行方向が変わったことは記憶しておりました。 帰国後、記事を作成しようと、方向転換の英文”change of direction”と”orient express” で検索すると、下記のサイトで、Noisy-Le-Sec(ノワジー=ル=セック)というところで方向転換することが判明しました。
Taable Note :: Venice Simplon-Orient-Express Photo 2015-09-30 09:04
残念ながら、このサイトは閉鎖されており、該当の記事はご覧いただけません。

そこで、”Noisy Le Sec” “orient express” で検索すると、方向転換中の画像を見つけることができました。
Voies Ferrées de France :: Les nantis se promènent à Bobigny
残念ながら、このサイトも閉鎖されており、該当の記事はご覧いただけません。

この画像から、GoogleMapのサテライトビューとストリートビューを探してみますと、撮影地点を見つけることが出来ました。

先ほどのサイトの文章に、”tête-à-queue” という言葉がありましたので、 “orient express” と組み合わせて再検索しますと、パリ東駅発カレー行の便ですが、Noisy-Le-Secで停車中の画像を見つけることができました。


 

これらの情報をもとに、Googleマップに方向転換のルートをトレースしてみました。


また、Forums LR PRESSEの同じスレッドには、乗車日のカレー行の走行写真を見つけることができました。

今回、記事をまとめるにあたり、Noisy-le Secでの方向転換について、検索してみました。

Enthusiast’s Guide to Travelling the Railways of Europe というサイトに、パリ近郊(イル・ド・フランス)の回送線についての記事を見つけました。


Garges-Sarcelles (Bifurcation Pierrefitte Sud) – Noisy le Sec
(ERA-E 24A3-B4; ERA-R 66C4-66C3; S+W 31B:A1-B2) FR152

This is a section of the Grande Ceinture circular freight route round Paris, linking the Paris Nord and Paris Est main lines. It is used only by the VSOE train between Paris Est and Calais Ville on Sunday mornings, instead of route FR151. Visit the VSOE website for dates and times.

Enthusiast’s Guide to Travelling the Railways of Europe

YouTubeに、Noisy-le-Secに到着するVSOEの動画が投稿されていましたので、シェアします。


上の動画のうp主様のブログの記事には、Noisy-le-Secに停車中のVSOEの画像がいくつか掲載されています。

また、TwitterにもNoisy le secに停車中のVSOEの画像が投稿されていましたので、シェアします。

Noisy-le-SecからGrande Ceintureを経てカレーに向かう画像をシェアします。

同じく、Grande Ceintureを北向するVSOEの動画です。

VSOEがパリ東駅に進入するあたり、途中で方向転換しなくても直接向かうルートはいくつかあるのでしょうが、何故、手間と時間をかけて方向転換を行うのか不思議なところです。

方向転換のルートを探している折に検索で見つけた、フランスのトレインスポッターのブログ記事の中から、私達が乗車した2015年9月20日のVSOEの記事を紹介します。

BB 26007 / Morbecque
こちらは、Flickerに投稿されていた2015年9月20日のVSOEです。
西日を浴びてBB27000型電気機関車に牽かれてパリに向かう姿は、乗車中の印象と重なります。

旅行時には、気が付いておりませんでしたが、帰国後数年経って、Googleマップにタイムラインという、移動履歴がマップ上に記録される機能があることを知り、当時のタイムラインを辿ってみましたところ、無事2015年9月20日の記録が保存されておりました。


VSOEの乗車記は改めて投稿する予定です。ご期待ください。

VSOE Istanbul to Paris 2022

8月26日から31日にかけてされた、Venice Simplon Orient Express (VSOE)のパリ-イスタンブール便については、先に記事にまとめさせていただきました。

さて、復路便についても往路便同様、SNSに投稿された記事を追いかけたものを記事としてまとめました。

旅行代理店のサイトでは、下記のとおりのスケジュールが発表されていました。
9/2 Istanbul Dep.15:00
9/3 Bucharest Arr.13:36
9/4 Bucharest Dep.10:15)
Sinaia 12:01 / 17:35
9/5 Budapest Arr.10:02
9/6 Budapest Dep.10:26
9/7 Paris Arr.15:00

往路の3年ぶりのイスタンブール到着というニュースに比べて投稿が少なく、サロンカーの向きからおそらくイスタンブルール発の便であろうという動画をYouTubeからシェアします。
9月3日、ルーマニアとの国境近くのブルガリアのルセ(Pcye)にClass44型とClass80型の2両の電気機関車に牽かれて到着しました。
ルセ(Pyce)でルーマニアのClass640型とClass66型ディーゼル機関車に交換し、ブカレストに向かいました。
ドナウ川を渡り国境を越えてルーマニアのジュルジュ(Giurgiu)に到着しました。
ブカレスト駅に到着です。線路上にもVSOEを撮影しようとする人たちが立ち入っています。
9月4日、ブカレスト北駅を出発しました。 地元の人たちもスマホで撮影しながら見送っていました。
VSOEがシナヤ(Sinaia)に到着しました。当ブログに埋め込めませんでしたので、YouTubeからご覧ください。
シナヤの北、ブラショフ(Brasov)をVSOEが通過しました。
夜のトランシルヴァニア地方を西に横断し、シギショアラ(Sighişoara)を通過しました。
続いて、メディア(Medias)を通過です。
9月5日、夜が明け、VSOEは、ハンガリーのベーケーシュチャバ(Békéscsaba)に到着し、ハンガリー国鉄(MAV)の480型電気機関車に交換しました。
9月6日、パリに向かうため、VSOEはM62型ディーゼル機関車に牽かれて、ブダペスト西駅に回送されてきました。
ブダペスト西駅を出発したVSOEは、ドナウ川を渡りブダ地区のケレンフェルド(Kelenföld)地区を走ります。
VSOEの運行会社、Belmond社のPVです。
パリに向かう途中、シャンパーニュ地方のエペルネー(Epernay)を通るコースのようです。
VSOEの乗客の投稿をInstagramからシェアします。
車内では、モエ・エ・シャンドンもサーブされたようです。
Belmond社の公式サイトでのルート案内です。
”早朝、有名なシャンパーニュ ハウスを散歩するために下車します。”との記述があります。
モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)社は、エペルネーに本社を置きBelmond社と同じLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループに属しています。
VSOEならではのプランです。


去る6月5日には、ヴーヴ・クリコ250周年を記念し、ランスからベネチアまで、VSOEの特別列車が運行されましたが、今回のイスタンブール便の途中だけでなく、シャンパーニュ地方を訪れることが出来れば良いしょうね。

余談となりますが、レギュラーコースのベネチア便の再開となる、9月8日のカレー駅
イスタンブール便では外されていたFS(イタリア国鉄)所有のサービスカーが再度連結されました。
8月12日に、クレルモン フェラン(Clermont Ferrand)でメンテナンスを受けた3912号 Ytb型寝台車のサービスカーが回送されてきましたが、次は3915号のサービスカーがメンテナンスを受けるのでしょうか。

VSOE Paris to Istanbul 2022

パリからイスタンブールまで年に一度運行されている、Venice Simplon Orient Express (VSOE)ですが、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症の影響によりキャンセルとなりましたが、今年は8月26日から31日にかけて無事運行されました。

6日間にSNSに投稿された記事を追いかけてきましたが、ここにブログ記事としてまとめさせていただきます。

旅行代理店のサイトでは、8月26日出発の案内とともに、下記のとおりのスケジュールが発表されていました。
8/26 Paris(Gare de l’Est) Dep.15:53
8/27 Budapest Arr.15:42
8/28 Budapest Dep.18:08
8/29 Sinaia Arr.08:52 Dep.12:20
   Bucharest Arr.14:16
8/30 Bucharest Dep.09:05
8/31 Istanbul Arr.15:18

ところが実際には、パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)を11:33発
Gare de Lyonでは、レッドカーペットが敷かれ、特別感を感じます。
ディジョン(Dijon)経由で、バーゼル(Bâle)からスイスに向かったとのことです。
イタリア国鉄のUIC-Xタイプのサービスカーは外され、CWIL 15両の美しい編成でした。
翌日27日、ハンガリー国鉄480 型電気機関車です牽かれてオーストリアのウィーン中央駅(Wien Hbf.)を通過する動画をFacebookからシェアします。
ハンガリーのブダペスト西(Budapest Nyugati)駅に到着したVSOEは、方向転換のため、クーバーニャ キシュペシュト(Kőbánya-Kispest)駅に向かい、再度方向転換して、M41型ディーゼル機関車に牽かれ、鉄道博物館の構内の留置線に向かいました。
翌8月28日ブカレストに向かうため、留置線よりブダペスト西駅まで、M41型ディーゼル機関車に牽かれて回送されてきました。
ブダペスト西駅を480型電気機関車に牽かれてVSOEは、ルーマニアのクルティチ(Curtici)駅に到着し、477型電気機関車と40型電気機関車2両の電気機関車に牽かれてブカレストに向かったのをドローンで空撮した動画です。
テイウシュ(Teiuș)駅に到着です。この駅で方向転換して、トランシルバニア地方を東に向かいます。
8月29日、シナヤ(Sinaia)駅に到着しました。8:52~12:20停車し、シナヤ修道院などを観光しました。
EA 40-0799-0 RO-SNTFC + EA 477-689-0 RO-SNTFC
プラホヴァ(Prahova)川の石橋を渡る画像をFlickeからシェアします。
テイウシュ(Teiuș)駅で方向転換しましたので、クルティチ(Curtici)駅を出発時には赤色の機関車が先頭でしたが、青色の機関車が先頭になっています。
1:01頃から、プラホヴァ川の石橋を渡る様子がご覧いただけます。
ブカレスト北駅(Gara de Nord)に到着しました。
8月30日 イスタンブールに向けてブカレスト北駅で、出発準備中のVSOEの画像をインスタグラムからシェアします。
ルーマニア国鉄の2両の電気機関車に牽かれてドナウ川を渡り、ブルガリアのルセ(Pyce)に到着し、ブルガリア国鉄のSmartronディーゼル機関車に交換し、黒海沿い都市ヴァルナ(Ва̀рна)に向かいました。
30分と長いドローン空撮動画ですがYouTubeからシェアします。
黒海沿岸のヴァルナ(Ва̀рна)駅に停車中VSOEの画像をインスタグラムからシェアします。 17:40に到着し21:15に出発しましたが、地元の方々が日が暮れて「映え」する画像を数多く投稿されています。
8月31日、Hyndai-Rotem製のE68000型電気機関車に牽かれてイスタンブール駅に到着しました。
トルコの民族衣装を着た人たちの歓迎を受けている様子がYouTubeに投稿されましたのでシェアします。
Belmond社公式サイトから、パリ―イスタンブール便の案内を紹介します。

日本では、まだまだマスクが外せない日常ですが、VSOEの車内でも車外でもマスクを外して行動されているのが驚きです。
復路もSNSで追いかけながら、また記事をまとめたいと思います。