Baden谷九2025夏の運転会

6月15日(土)5月31日(土)高槻市生涯学習センター第一会議室において、私が参加している、Zゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」の運転会が開催されました。
運転会は、昨年同様にBaden谷九が策定したレイアウトモジュール「RZモジュール」を22台繫げて、メンバーが持ち寄った模型を運転を楽しみました。
このほか、、トランクレイアウトでアナログ制御によるサウンド運転を行ったり、小型モジュールレイアウトの展示運転、RZモジュールでDCC運転とカメラカーの走行を実施するなどという内容でした。

私も今回、3つのモジュールを持参して参加しました。

「鉄橋のモジュール」は、2018年のOsaka Z Day 2020オンラインに出展以来5年ぶりですが、今回背景板を追加しました。

また、「水鏡のモジュール」と「ブドウ畑のモジュール」は昨年の運転会からそれほど手を加えることができないままの出展ですが、22台のモジュールの中の1台として花を添えることができました。

TOMIXから発売された「EXPO2025コム1形コンテナ貨車」は、大阪・関西万博の公式ライセンス商品です。たこやき柄(赤)、ミャクミャク&イコちゃん柄(青)、そして会場限定販売の白コンテナの3種類が展開され、万博を記念する特別デザインが魅力です。
Nゲージ鉄道模型は一般に1/150スケールで軌間9mmですが、実物の軌間1067mmを1/150に換算すると約7.1mmとなり、9mmはオーバースケールです。そこで、ビバン模型製作所製の6.5mm軌間対応車輪を、Nゲージ車両の台車を車輪と交換しています。
また、KATOから発売されたスイスのメーターゲージ レーティッシュ鉄道 Ge4/4 II電気機関車も、実物の軌間1000mmに近づけるため、ビバン模型製作所で6.5mmに改軌する加工が施されています。
フランスのZゲージ模型メーカーAzar Modelsが製品化したフランス国鉄(SNCF)のBB67400型ディーゼル機関車とCorail型客車です。
「en voyage…」塗装のBB67400型ディーゼル機関車は、パープルと水色のグラデーションに旅情を表すデザインが施され、重厚な車体に現代的な彩りを加えられており、牽引される「Intercités」塗装のCorail型は、鮮やかなアクセントカラーを用いたモダンな外観に刷新されており、華やかな機関車と客車の組み合わせに、あるメンバーの方は奥様にも認めてもらえるのでは、とほくそ笑んでおられました。
メルクリンZゲージの電気機関車に搭載されるパンタグラフは、実際に架線集電に対応しており、架線との確実な接触を維持するためにやや高めに設計されています。しかし、実車の縮尺から見ると高く見え、模型としての見栄えや実感的な印象を損ねることもあります。そのため、ドイツのHOS-Modellbahntechnik製の小さなフックをパンタグラフの可動範囲を制限するために取り付け、実感的な高さに調整しました。

動画のキャプションでも触れましたが、メルクリンZゲージのパンタグラフは、やや高めに設計されているため、模型としての見栄えや実感的な印象を損ねています。そこで、ドイツのHOS-Modellbahntechnik製の小さなフックを取り付け、高さを低く調整しました。

運転会終了後は、高槻市駅前の居酒屋に場所を移し、液体燃料の補給も十分のせいか話題も尽きず、午前9時の運転会集合から、午後9時過ぎの懇親会解散まで、非常に濃い12時間を過ごした一日でした

Baden谷九は、2010年以降、レイアウト展示・運転イベント「Osaka Z Day」をほぼ毎年オープンイベントとして開催しており、本年も引き続き、2025年11月9日(日)に高槻市生涯学習センターを会場に「Osaka Z Day 2025」を一般公開で開催予定です。

詳細は、Baden谷九ホームページ等でアナウンスされますので、楽しみにしていてください。

松竹座 2025 立春歌舞伎特別公演

今年の初観劇は、松竹座での立春歌舞伎特別公演

公演発表時には、「片岡愛之助宙乗り狐六方相勤め申し候」とあったのですが、顔見世前の怪我により、この公演も代役に。
中村獅童の弁慶も観たかったのですが、宙乗りはありませんが忠信を見事に演じておりました。

 

思えば、初めて歌舞伎を観たのが義経千本桜でした。

同職の方からお誘いを受け、10人ほど集まって、通しで観劇。
以来、毎年数回、歌舞伎を観るようになりました。

さて、今年も歌舞伎にオペラにと楽しい年になりそうです。

Zゲージ鉄道模型を始めて20年

私が最初にメルクリンZゲージの車両をeBayとヤフーオークションで購入したのが2005年2月のことでした。
年月の経過は早いもので、20年が経ちました。

5年前の2020年2月にも15年に際して、次の3件の記事を投稿しました。

オリエント急行から始め、ワイン樽貨車をはじめワイナリーのプロモーション貨車を集めだし、初のヨーロッパ旅行で乗車したTEE Rheingold号を揃えるという、私のZゲージ鉄道模型事始めでした。

このブログへの投稿やSNS等への投稿・動画を交えて、少々長くなりますが、私のZゲージ鉄道模型の20年を振り返ってみたいと思います。

車両は購入したものの、雑誌等の情報も僅かですので、インターネットで検索し情報を収集しました。

まずは、かがみさんが主催するSpur Z Roomにたどり着き、そのフォーラムで多くの方と交流する中、オフ会を京都で開催することになりました。

 

2007年4月には、このオフ会で知り合ったメンバーが中心となり、Zゲージのレイアウトの共同制作を始めることにより結成された「Baden谷九」に参加し、

2010年からは、毎年のようにZゲージ鉄道模型のジオラマや車両を展示・運転するオープンイベント「Osaka Z Day」をメンバーの方々と開催してきました。 

また、Baden谷九の皆さんのお知恵を拝借しながら、2つの小型レイアウトの制作も順調で、折に触れて楽しんできました。

その後、2013年10月には、念願のSchmidt社のガラス電車を落札したり、

2015年のヨーロッパ旅行では、Venic Simplon Orient Expressの車内でオリエント急行の模型を走らせてみたり

これをきっかけにフランス型に興味を持ち、ディスプレイモデルのLe Msitralを走行化改造、TGVをペーパークラフトで自作したり、メルクリンから発売されたCorail型客車を揃え、Shapwaysから購入したBB7200型電気機関車の走行化と、フランス型車両も充実してきました。

レイアウトのほうも、ロンドンやパリの終着駅を数多く見た影響から、終端駅のレイアウトモジュールの制作にとりかかりました。


さて、2020年以後5年間の私のZゲージ遍歴に移りましょう。

2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、Baden谷九のオープンイベントのOsaka Z Dayも事前収録動画やライブ映像の配信等をオンライン開催を模索することになりました。

初の事前動画収録となったOsaka Z Day 2020オンラインでは、終端駅のモジュールを紹介させていただきました。

2024年には、オープンイベントではなく、非公開の運転会を開催しましたが、運転会への参加にあたり、制作が停滞しているメインレイアウトへの習作として、「水鏡のモジュール」「ブドウ畑のモジュール」の2つのRZモジュールを急ぎ制作しました。

この2つのモジュールについては、このほど制作記としてまとめております。

車両制作のほうも、仕掛品の進捗は停滞していますが、Baden谷九のオンラインで開催したオープンイベントで、2回にわたって発表し、制作記のようなものにまとめることが出来ました。

特に2回目にあたる2021年のワークショップでは、Zファミリーの渡辺氏の作品を2020年12月にオークションで落札したことから、同氏の自作方法について、模型を参考につつ、ご本人からご教示いただいた内容を基に、私としてはうまくまとめて発表することができたと思っております。

 

また、オークションでは、分割式のレイアウトモジュールの一部も落札しました。このままでは走行させることが出来ませんので、RZモジュールとの接続モジュールを制作したいと考えております。

日本型のZゲージ製品を発売しているロクハンからは、2020年1月にお召列車の1号編成が発売されていましたが、2022年12月にその牽引機としてのEF58型電気機関車61号機が発売となりました。
以前からディスプレイモデルのEF58型電気機関車の走行化改造を試みておりましたが、クオリティの差に悔しい思いをしました。

フランス型の車両も、メルクリンから2021年にフランスのミネラルウォーターの広告貨車が発売になり、Azar Modelsというメーカーが、2021年12月にBB67400型ディーゼル機関車を発売しました。

2024年には、CC72000型ディーゼル機関車とCorail型客車のVTUタイプ(オープン室内タイプ)が発売となりました。


2019年の新製品 Marklin 88025 Klv20 が2020年12月に届きました。
Klv20はフォルクスワーゲン Type1をベースとしたドイツ国鉄の保線用の軌道自動車です。
これまでのZゲージ車両よりも一段と小さなな車体ですが、軽快に走行します。

Markilin 2021年の秋の限定品 88146 Class CidT Steam-Powered Rail Car が2021年11月に
2021年の新製品  88772 DBAG Class V 36 Diesel Locomotive が2022年8月に届きました。
それぞれに、似合う客車や貨車を牽かせてみました。

2024年のプロモーション製品で非売品のニュルンベルクでのトイ・メッセ記念貨車とメルクリンディーラーイニシアチブの記念客車がともにタルキスカラーなので、繋げて走らせると良いなと思い、年末にeBayで落札したところ、今年の初めに転送業者を通じてようやく届きました。

同じタルキスカラーのBR260ディーゼル機関車に牽かせ、機関車から貨車・客車を同じカラーで揃えて走らせました。

150分の1スケールのNゲージに比べて220分の1スケールと小さなZゲージの鉄道模型ですが、このような小型車両はさらに小さく、小さなレイアウトで走らすには好適です。


メルクリン・インサイダークラブ会員限定の2023年モデル 88250 ETA150 蓄電池式軽電車とESA150制御トレーラーの2両セットです。
2024年10月初旬に枚方市のメルクリンショップHRSで受領し、その足で「Baden谷九」の事務所に設置した共同レイアウトで試走してきました。
走りも滑らかで、モーター音も静かなため、レールのジョイント音が心地良く響きます。

この共同レイアウトも2024年末にメンバーの実家に引き取られ、枚方の事務所からも撤退しました。
新製品の購入の度に、大きな共同レイアウトで愉しむことが出来なくなり寂しくなりました。

私のメインとなるレイアウトですが、当初はサイドボードの中に納める予定で計画していましたが、長編成の列車を走らせたくなり、長い間スタイロフォーム上の暫定レイアウトで我慢しておりました。
Baden谷九でレイアウトモジュールの規格が策定されましたので、RZモジュールの組み合わせに計画を変更し、とりあえずモジュールの準備も整い、暫定レイアウトとともに購入した車両を走らせて愉しんでおりました。

しかしながら、ストラクチャーの制作や地形の構築など、本格的なレイアウトの制作は全く進捗が進んでおりませんでした。

長編成の列車を安定して走らせるこのが念願です。そのため、勾配もポイントもS字カーブも無く、またモジュールの分割もできるだけ少なくと考え続けてプランも再構築中です。もう少し時間がかかりそうです。

この20年間、多くの方々と出会えたことが、Zゲージ鉄道模型をより愉しむことが出来たのだと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

サロンカーなにわ

14系客車を改造した豪華客車の「サロンカーなにわ」ですが、今年の7月に全検の期限を迎えることと、この年度末に臨時列車の運行が多数設けられていることから引退の噂が立っておりますので、手近なところですが、撮影に出かけてきました。

まずは1月に、「米原訓練」と呼ばれるJR西日本網干総合車両所宮原支所(旧:宮原操車場)所属の運転士の機関車の習熟訓練が、運転されるという記事に接し、まずは塚本駅に足を運びました。
下り線ホーム・上り線ホームのどちらで撮るか悩みましたが、対向列車と被るリスクを避け上り線ホームの神戸方に陣取りました。撮影後SNSには下り線ホームからの見事な編成写真が投稿されているのを見て少々悔しい思いもありますが、正面から重連のDD51が噴煙を上げて向かってくる迫力のあるシーンを撮れたと思います。

塚本駅での撮影後、後続の電車で大阪駅に向かいましたが、訓練列車は11番ホームの先端近くに停車しているため、撮影アングルをうまく捉えられず中途半端なショットとなってしまいました。
ただ、重連のおかげで、次位の機関車を端にと納めるとなんとなく構図が決まりました。

所用を済ませて復路を大阪駅で。
環状線ホームの駅センに早々と陣取りましたが、動画の音声でも察しいただけるようにかなりカオスな状況に。
編成全体をを画面に収めることが出来ず、また後追いも、進入する大阪環状線の電車と被ってしまい、中途半端な結果に終わってしまいました。

2月に大阪駅から下関に向けて「サロンカーなにわ」が団体列車として運転されるという記事に接しました。

そこで、1月のリベンジと思い、再び大阪駅へ。

相変わらず環状線ホームはカオスで、駅員さんが制止されている時が、シャッターチャンスという有様で、先月の教訓を生かしどうにか編成写真を撮ることが出来ましたが、これ以上はホーム柵から乗り出さないと撮れません。

撮影場所を3番線ホームに移動して出発シーンを動画で撮影しました。気持ちに余裕が無くスマートフォンでとなりましたが、往年のブルトレ時代のように旅情溢れるシーンを撮れたのではと、寒風吹き晒すプラットホームで待機した成果はありました。

動画キャプチャーからの切り出しですが、画質もさほど悪くなく、被写体ブレも想定内です。


ところで、サロンカーなにわではありませんが、米原駅から木ノ本駅を往復する臨時列車、SL北びわこ号で使用する客車を回送するため、2019年11月まで、電気機関車が12系客車を牽引して大阪駅を通っていました。

2016年10月から11月にかけて、この回送列車を撮影するため大阪駅に足を運びました。

今ほど、情報に溢れているわけではなく、大阪環状線ホームの京橋方にカメラを構えた人もおらず、余裕でポジションを確保できました。

1回目のこの日は、トライライト・エクスプレス塗装のEF65-1124号機の牽引で大阪駅に進入してきました。


動画を同時に撮影していませんでしたので、連写した静止画をスライドショーにまとめてみました。

ブルーの12系客車には、トワイライト・エクスプレス塗装よりも特急色のEF65が似合うと思い、翌週リベンジしました。
しかし、先行のサンダーバードが事故で遅れたため30分遅れとなってしまい、到着時は日が影ってしまったうえ、出発時も夕焼けも薄くなってしまったのが残念でした。

三度目の正直を狙い、11月末にみたび大阪駅へ。

到着シーンはまずまずでしたが、出発シーンはオートフォーカスがうまく作動しなかったためイマイチの結果となってしまいました。


閑話休題、1983年に登場した「サロンカーなにわ」ですが、最初に出会ったのは、1985年の5月、大阪駅のプラットホームで

その後、約30年のブランクを経て2016年10月に広島出張にした翌日の帰路、何処かで撮り鉄をと思ったところ、「サロンカーなにわ」が尾道を往復するという投稿を読み、新幹線と山陽本線を乗り継ぎ初の尾道訪問。せっかくなので、海をバックに撮れる場所を探し千光寺の麓まで登ったのですが、出張にあたりズームレンズとマクロレンズを撮り間違えて持参したため、標準ズームをクロップした画像を更にトリミングしましたので、あまり出来の良いものとはなりませんでした。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外出自粛等の影響に対する経済政策の「Go To トラベル」を利用して、2020年11月に、天橋立・豊岡・竹田城を訪れた折、往路の電車で沿線にカメラを構えた人出が多いことに気づきSNSで検索したところ、城崎温泉開湯1300年記念「サロンカーなにわ」が運転されることを知り、ちょうど豊岡駅の到着時に遭遇することが解り、京都丹後鉄道を下車した際に、柵越しにスマートフォンで出発シーンを撮影しました。

そして翌日早朝、竹田城に向かう折に、豊岡駅で滞泊中の「サロンカーなにわ」を見ることが出来ました。

また大阪駅への帰路、上川口駅で乗車した特急こうのとり号を退避するため停車していることをSNSの記事で知り、スマートフォンで追い越しのシーンを撮影しました。


先日、中之島のキヤノンギャラリー大阪の「鉄道ファン・キヤノンフォトコンテスト作品展」を観てきました。

皆さんの力作を拝見し、過日の反省とともに大きな刺激を受けました。
コンテストに応募するほどではなくても、SNSやブログに胸を張って投稿できる作品を撮影したいものです。

ドクターイエロー

東海道・山陽新幹線の検査車両(通称:ドクターイエロー)のうち、JR東海の所属車両が、1月29日に最後の検査運転を終了し、ニュース等でも大きく取り上げられました。

昨年6月に、JR東海とJR西日本から相次いでドクターイエローの引退発表があり、最後の姿を納めようと新大阪駅に2回、足を運びました。

7月に、東大阪市のクライアントでの用務が早く切り上がり、八戸ノ里ー河内永和ー新大阪と近鉄・JRを乗り継ぎ、新大阪駅から鳥飼車両基地に回送のため出発するところに間に合いました。

続いて、12月には、ドクターイエロー(T4編成)と、2027年を目途に引退する500系新幹線 の並びを撮るために新大阪駅へ。

500系の入線を待つ間に九州新幹線「さくら」との並びも

参考までにJR東海・JR西日本のプレスリリースのアーカイブへのリンクを下記に貼っておきます。

ドクターイエローを撮影にと足を運んだのは、この2回だけでしたが、東京への出張の折、新大阪駅で偶然見かけることが2回ありました。

2011年11月 新大阪駅

2012年6月 新大阪駅

見ると幸せになれる”と言われる「幸せの黄色い新幹線」とも呼ばれていたドクターイエローですが、この時は何か良いことがあったでしょうか。

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