スペインのブルートレイン Tren Azul

豪華駅舎の廃墟として有名な、スペイン-フランス国境のカンフランク国際駅は1928年7月18日に開設されましたが、2022年7月18日に94年目を祝うセレモニーが開催されました。

カンフランク国際駅はスペインのサラゴサとフランスのボルドーを結ぶ途中にありましたが、1970年3月にピレネー山脈のフランス側にある鉄橋が列車の脱線により破壊され、財政上の理由により以後国境を超える列車の運行は中止されました。

長期間の運行中止により、駅周辺は荒れ果てておりましたが、近年観光資源として活用するため、カンフランク国際駅の駅舎をホテルとして利用するため復元工事が行われ、まもなく開業するとのことです。

カンフランク国際駅の復元プロジェクトはこちらをご覧ください。

復元工事中のカンフランク国際駅のドローン映像です。
7月16日には、旧ワゴン・リ客車を含む列車が、カンフランク駅に向けて運行されました。
この列車はTren Azul(ブルートレイン)と呼ばれています。
復路 カンフランク駅を発つ様子です。
Tren Azulは、La Asociación Zaragozana de Amigos del Ferrocarril y Tranvías (AZAFT)という公益団体によって2008年から運行されています。

いつか、カンフランク国際駅のホテルに泊まり、ピレネー山脈を越えてスペイン・フランス両国を巡ってみたいものです。

高御座

令和元年10月22日、即位礼正殿の儀が執り行われました。
皇居正殿松の間において、京都御所紫宸殿から移された高御座・御帳台に天皇皇后両陛下がお昇りになられ、天皇陛下のおことば を宣べられました。

この高御座と御帳台は、年が明けて京都御所に還された後、3月に一般参観で公開の予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により延期され、7月18日から8月27日にようやく公開されました。

そこで、お盆休みの間に参観に行こうとスケジュールを組んでおりましたが、直前になって、参観休止日にあたることがわかり日程変更。

猛暑の中の参観は危険と判断し、開門直後の時間帯のめがけて京都まで。
9時前に到着しましたが、清所門から塀に沿って既に行列が出来ておりました。


順路に従い参観します。


承明門から紫宸殿が見えます。まだ人影もまばらです。



左近の桜


正面に高御座。向かって右に、御帳台


右近の橘


紫宸殿の北面を通り門の外に出ます。


京都御所から、出町柳駅まで向かいましたが、賀茂大橋からは大文字山を望むことができました。

京都御所(2)

これまで参観してきた紫宸殿や清涼殿など殿舎は、光格天皇の御代に平安時代の様式に則り再建されたものの焼失し、安政年間に再建されたです。

これから、参観する殿舎は、江戸時代の帝の日常生活の場あるいは、会議・儀式として用いられたものです。


清涼殿を後に、左手に小御所の屋根が見えます。幕末、小御所会議が開催された場所として有名です。


小御所と蹴鞠の庭を隔て御学問所があります。


正面には、御池庭が広がっております。


白壁の向こうには、御常御殿の屋根が見えます。


門をくぐって奥に進みます。御内庭には花菖蒲が咲いていました。


御常御殿の奥は、迎春(こうしゅん)及び御涼所という建物で、孝明天皇の時代に建てられたそうです。

参観できるのはここまでで、その奥には、皇后御常御殿や飛香舎、藤壷など後宮の御殿があります。


順路は、御常御殿の南を西に進みます。楓の花が咲いており、今度は白壁の向こうに、紫宸殿の大きな屋根が見えます。


御常御殿に御三間と御学問所の間の通路を抜けると、江戸時代は台所などがあった場所が広場となっており、振り返ると御常御殿と御三間の屋根が見えます。


井戸の向こうは清涼殿。


「安政御造営宮禁総図」国立国会図書館デジタルコレクションより

参観を終えて門外に出ます。


ちょうど、お昼時分ということで、中立売休憩所で御所車御膳を頂きます。


京都御所の殿舎は築地塀に囲まれております。先ほどの宣秋門を門外から。


南に回って正面の建礼門です。


東には大宮御所及び仙洞御所があり、その奥には大文字山が望まれます。


築地塀を北に折れますと建春門です。

京都御所参観についての記事はここまでですが、この日の行動はまだ続きます。
続きは日を改めて。

本記事の作成に当たっては、「3D京都」というブログを参考にさせていただきました。
このブログ主様は、3DCGで京都御所をはじめ京都の建物を再現しようとされております。
私も20年ほど前、京都御所をはじめ寝殿造を3DCGで再現できないかと、光格天皇の時代の再建の責任者の裏松固禅の記した大内裏図考証や寝殿造に関する図書を図書館で借りて複写したり、古書を買い求めたりして資料を集めたのですが、諸事情により断念した経緯がありますが、こうして3DCGで再現しておられるのを拝見しますと、私などが手を出さなくて良かったと思う次第です。

YouTubeで3DCGの動画を公開されておりますので、ここに紹介させていただきます。

京都御所(1)

10月22日に、天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われました。

即位の礼は、古来より大内裏の大極殿、内裏の紫宸殿において行われておりましたが、平成の即位礼より、皇居において執り行われることとなり、即位礼において天皇陛下が着座される高御座及び皇后陛下が着座される御帳台は、京都より東京に運ばれました。

6月のある日、思い立って京都御所に参観に行ってまいりました。

京都御所は、以前は春と秋の特別参観の時期でないと参観できなかったのですが、今では通年参観が可能となっております。しかし、数年前に京都御所を訪れて日は月曜日であったため参観できず、ようやくの参観となりました。

出町柳駅よりタクシーで中立売御門の内に。清所門より御所の中に入り、手荷物検査を受け、番号札を受け取ります。


右に宣秋門


左に車寄せ を経て


諸太夫の間の障壁画を観て


新車寄せ越えると、紫宸殿を巡る朱塗りの廻廊と月華門が見えます。


正面に回ると、承明門越しに紫宸殿が見えます。


側門から回廊の中に入りますと、右近の橘と左近の桜を控えた紫宸殿


再び回廊の外に出ると正面は建春門


左手は、春興殿


月華門と対になる日華門


日華門の隣の宣陽殿を回り込み渡り廊下を潜ります。


清涼殿には、御帳台が置かれております。


清涼殿の前には、漢竹と呉竹が植えられておりますが、こちらは南側の漢竹。


宮中で行われる年中行事の名前を書き記した年中行事障子


弘廂には、荒海障子と昆明池障子の二つの障子で仕切られております。


清涼殿の回りには、御溝水とよばれる溝に水が流れており、その落ち口が滝口と呼ばれていたそうです。


「宮城図」陽明文庫より

平安時代、清涼殿は帝の日常の居住の場所として使われており、年中行事障子の奥 清涼殿の南庇には、秘書官たる蔵人が控えており、清涼殿を警護する武者は滝口に詰めていたことから、滝口の武者と呼ばれるようになったそうです。

ここまでの順路は上図のとおりです。

記事が長くなってしまいました。続きは改めて。

 

 

平成から令和へ

月日の経つのは、早いものです。

2019年4月30日 先の天皇陛下が退位され、翌5月1日 徳仁皇太子殿下が即位されました。
これに伴い、元号も「昭和」から5月1日より「令和」に改められました。

4月30日、5月1日は一連の行事をテレビで見ておりましたが、5月1日の午後、毎年 初詣にお参りしております、福島天満宮にお参りしてまいりました。


福島天満宮では、奉祝の旗が掲揚されておりました。


この機会に、日章旗を掲げたZゲージの奉祝列車を作成し、走らせてみました。

また、通勤で利用している京阪電気鉄道は、特急用の8000系に「平成」「令和」のヘッドマークを掲出しているのを、先日の比良山荘訪問で確認しておりましたが、改めて5月2日、野江駅にて撮影してきました。


野江駅の京都方では、同好の士が数名おりましたが、野江駅出発の普通電車と被ることもあり、天満橋方に移動して撮影することにしましたが、他に人もおらず、京橋から登ってくる電車を収めることが出来ました。

バリ順・シチサン・カツカツ・日の丸とは参りませんでしたが、久々のガッツリ編成写真。