Settebello :「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (5)

2018年に投稿したディスプレイモデルのSettebelloの制作記事を加筆編集して、「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編の第五弾として再掲載いたします。

パートワーク雑誌の出版社のデアゴスティーニ・グループの1社であるAtlas出版より2012年にAtlas Minitrainsとして世界の名列車シリーズがZゲージサイズで発売されました。
これまでに、フランスのパリとニースを結ぶ特急「ミストラル(Le Mistral)」の走行化改造を行いましたが、この度 私が参加している、関西を中心としたZゲージ鉄道模型の愉しむグループ「Baden谷九」による、メンバー作成のレイアウトやZゲージ車両を展示・運転するオープンイベント「Osaka Z Day 2018」に、イタリアからゲストを迎えることとなり、歓迎の意を表して、シリーズの中の、イタリアのローマとミラノを結ぶ特急列車「セッテベロ(Settebello)」をロクハンから発売されているZショーティシリーズの動力ユニットを組み合わせて走行化改造を行いました。

Atlas SettebelloRokuhan Z shorty
Zショーティー 動力シャーシ 新幹線タイプ SA002-1
Zショーティー トレーラーシャーシ 新幹線タイプ SA004-1
の2製品を利用します。

Tamiya
タミヤ 楽しい工作シリーズ No.156 ロングユニバーサルアーム (70156)
タミヤ 楽しい工作シリーズ No.133 プラ材3mm丸棒10本入 (70133)
のパーツが連接台車の決め手となりました。

Settebello 1
車体、スカート、足回りの3構成で、ネジ止めされております。

Settebello 2Settebello 3
先頭車の1両を動力車とし、Zショーティの動力ユニットを組み込みます。
付随台車は一度取り外し、タミヤのロングユニバーサルアームとプラ丸棒で支持して連接台車化し、集電のためのリード線をはんだ付けします。

Settebello 4Settebello 6
中間車も、トレーラーの台車をタミヤのロングユニバーサルアームとプラ丸棒で支持して連接台車化し、反対側は、ロングユニバーサルアームで受けを作ります。

Settebello 6Settebello 7

Settebello 8Settebello 9
もう1両の先頭車も同様に改造し、先頭の台車は、プラ丸棒を組み合わせて車体にねじ止めします。

Settebelloの連接台車の様子を改めて掲載しましょう。

この連接部分ももう少しスマートにしたいと思っております。車高の調整とあわせて、3Dプリントの利用も考慮して改善したいと思います。

TGV:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (4)

「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の第四弾は、フランス国鉄のTGVのペーパークラフトからの車体制作です。

TGV (Train à Grande Vitesse テジェヴェ) いわゆる、フランス国鉄 (SNCF) 新幹線です。
1986年に初めて海外旅行した折にパリからローザンヌまで乗車しました。

以前からZゲージでも走らせたい思って、TGV-Webで公開されているペーパークラフト素材を用意しておりました。

Osaka Z Days 2017 の開催が決まり、特別企画「ヨーロッパの名列車」にふさわしい列車と思い、初の自作への挑戦ですが、思い腰を上げた次第です。

TGV-Webのペーパークラフトに、折線などは不要ですので画像編集ソフトで加工のうえ、縮尺もオリジナルは140分の1ですので、220分の1にするため、64%に縮小して印刷します。

外板に、ひと回り小さく印刷したものを、内張りとして補強板し、1.2tプラ板でさらに補強します。

先頭の動力車の下回りは、ZJゲージの485系のものを、先端とウエイトを切り取り加工して、取り付けます。

パンタグラフは、ロクハンのBR181型機関車のパーツを取り寄せて、取り付けました。

TGVの中間車は連節車ですので、連節台車をZJゲージの台車と連結器、プラ板を組み合わせて作成しました。

アップで見ますと、側面の平面が出ていなかったり、折り曲げ部分が剥げて白く見えたりと粗が目立ちます。

Zファミリーの渡辺氏に生前アドバイスを頂戴しましたので、次回の制作では改善しようと思います。

それでも、ペーパークラフトからの加工といえでも、紙一枚から動く車両まで完成させたこともあり、またこの動画のように快適に走る様子を見るにつけ、達成感を十分に味わえたものでした。

フランスのZゲージ メーカーのAZUR Models から、待望であったTGVの製品化が発表となりました。

今夏の発売が楽しみです。

Marklin Z Neuheiten 2023

メルクリン社の2023年の新製品が、1月17日に発表となりました。

例年のように、カタログからZゲージの新製品を抜粋して紹介しましょう。

今年は次の27点です。

81875 Modern Freight Service Starter Set with a Class 285 Diesel Locomotive
82103 Type Kklm 431 Stake Car
82228 Heavy-Duty Transport Car Set
82273 Deep-Well Flat Car Set
82640 Container Transport Car Set
86061 Type Pwgs Freight Train Baggage Car
86358 SNCB Freight Car Set
86682 Gondolas with Retractable Roofs Set
87002 Crew Car
87042 Compartment Car Passenger Car Set
87074 Shuttle Train Car Set
87565 Compartment Car Set
87566 Baggage Car
88068 Class 78 Passenger Train Tank
88236 BLS Cargo Class 475 Electric Locomotive
88250 ETA 150 Rechargeable Battery Powered Rail Car with ESA 150 Control Car
88277 Class 41 Steam Locomotive
88386 Class 139 Electric Locomotive
88430 DB Regio Class 143 Electric Locomotive
88468 Class 460 Electric Locomotive
88487 LINEAS Class 186 Electric Locomotive
88593 Class Re 4/4 II Electric Locomotive
88597 Class Re 4/4 II Electric Locomotive in Real Bronze
88651 Class V 60 Diesel Hydraulic Switch Engine
88963 Class 86 Steam Locomotive
88975 Class 44 Steam Locomotive with an Oil Tender
88997 Class 38 Steam Locomotive

英文カタログはこちらから

動力車が26点と目立ちますが、それに牽かせる客車・貨車がもう一つですね。

インサイダーモデルのETA 150 / ESA 150 蓄電池動車/付随車が、気を吐いている感があります。
購入申し込みが2月末までですが、さぁどうしましょうか。

詳しくはカタログをご覧ください。

Le Mistral:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (3)

2012年にAtlas Minitrainsとして世界の名列車がZゲージサイズのディスプレイモデルが発売されました。「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の第三弾は、このシリーズの中からフランスのLe Mistral(ミストラル)の走行化改造です。

パートワーク雑誌の出版社のデアゴスティーニ・グループの1社であるAtlas出版より2012年にAtlas Minitrainsとして世界の名列車がZゲージサイズで発売され、ドイツ等のZゲージコミュニティでは、Zゲージ化について賑わっておりました。

Atlas社はフランスの出版社で、フランス国内をターゲットにTRAIN BLEUとLe Mistralが販売されておりました。

Mistral1Mistral2

Le Mistral(ル・ミストラル)は、パリ・リヨン駅とコート・ダ・ジュールのニースを結ぶ豪華列車でした。

フランスのZゲージコミュニティLe Z forumで、機関車のCC7100はメルクリンのBR103の下回りを、客車もメルクリン客車の下回りを利用して改造した記事が投稿されており、それを参考にまずは、CC7100は同じ軸配置のBR103の下回りを用いて走行化改造にとりかかりました。

客車については、マイクロトレインズから発売されている客車の台車が形状がよく似ているため、床板を加工して取り付けられないかと検討いたしました。

しかし、床板はダイキャスト製のため加工に手間がかかることと、マイクロトレインズの台車のセンターピンの位置が床板のセンターピンの位置と合わないため、作業は中断しました。

しばらくして3D出力サービスのShapewaysで走行化改造用の床板と台車が発売されましたので、これらを用いて走行化改造を再開しました。

この3D出力製品は、アクリル製のため脆く下処理中に台車枠をいくつか破損させてしまいました。

下回りのBR103の状態が良くありませんのでノイズは高いですが、快適に走りました。

Osaka Z Day 2015 において、山ちゃんの終端駅セクションで、お披露目させていただきました。
オリエント急行とともにドーム駅の下、パリの雰囲気が醸し出されていませんでしょうか。

子供の頃から、ヨーロッパの豪華列車といえばミストラルと本で読んでおりましたので、憧れの列車でした。美容室や秘書室、バー等を備えたMistral 69型とは一世代前のMistral 56型ですが、Wagons-Lits社の食堂車とプルマンカーも連結しており、名列車のコレクションとして大事にしております。

近鉄電車:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (2)

2009年に近鉄リテールサービスから近鉄電車のディスプレイモデルが発売になりました。「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の第二弾は、このディスプレイモデルの走行化改造です。

2009年3月に近鉄百貨店が鉄道ジオラマ「名勝地シリーズ」として、近鉄沿線の名勝地をZゲージサイズのミニジオラマを企画販売し、ジオラマを飾る6種類の近鉄電車もZゲージサイズで2009年8月に発売されました。

RM Models 170号(2009年10月号)より
RM Models 170号(2009年10月号)より

そこで、近鉄鶴橋駅構内にあった 鉄道グッズショップ「GatanGoton」で通勤型の1230系と特急型の12200系を2両づつ買い求めました。

Zゲージ走行化改造にあたっては、ボディから窓ガラスを外し、下回りをZJゲージの485系のものと置き換えるという単純なものです。

パンタグラフについては、マイクロゲージのEF81の走行化改造にTOMIXの新幹線用を用いたという記事をインタネット上で見つけましたので、これを採用しました。

2010年に大阪上本町で開催された Osaka Z Days に来場した二組の親子が、この近鉄電車のディスプレイモデルを持参されておりましたので、走行化改造させた私の作品を展示されているレイアウトで走らせたところ、その親子はすごく興奮されました。

上本町で開催したOsaka Z daysに近鉄電車の狙いは成功でした。