彩の国シェイクスピア・シリーズ『ジョン王』

彩の国シェイクスピア・シリーズをようやく観てきました。2月5日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでの『ジョン王』。彩の国シェイクスピア・シリーズの第36弾として2020年に公演予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により公演延期となっていました。

彩の国シェイクスピア・シリーズは、以前から興味があったのですが、なかなかスケジュールが合わず、ヘンリー8世のチケットを抑えたものの、こちらも、新型コロナウイルス感染症の影響により公演延期となり、再演もスケジュールが合わず断念した経緯がありました。

ジョン王は、全ての役を男優が演じる「オール メール・シリーズ」で、シェイクスピアの時代の上演形式らしく、歌舞伎とも似ています。

配役は、本作の主人公 私生児フィリップに小栗旬。タイトルロールのジョン王は吉田鋼太郎、演出もされています。

小栗旬が出演されるということで、会場には若い女性が多いこと。

小栗旬は大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」では、北条義時役で出演していましたが、北条義時が活躍した12世紀末から12世紀初頭にかけては、ちょうどジョン王の治世とも重なります。ジョン王役も、当初は「鎌倉殿の十三人」で和田義盛役で出演していた横田栄司の予定でしたが、吉田鋼太郎が代役となっていました。

やはり、吉田鋼太郎の怪演ぶりが印象に残りますが、他の役者さんの演技も濃いこと。特に女役の中村京蔵は歌舞伎役者でもあるので当然としても、玉置玲央、植本純米も個性的でした。逆に小栗旬は、冷静沈着といった彼のイメージどおりのため、少し印象に薄い感がありました。

途中休憩を挟み約3時間。予備知識もないままの観劇でしたが、筋立てもわかりやすく、飽きない内容でした。

ミュージカル「ロミオとジュリエット」・オペラ「ファルスタッフ」を除いて初めてのシェイクスピア劇。彩の国シェイクスピア・シリーズは完結しましたが、再演があれば、他の作品も観てみたいものです。

バイデン米大統領のキーウ訪問

バイデン アメリカ大統領は2月20日、ウクライナの首都キーウに電撃訪問し、ゼレンスキー ウクライナ大統領と会談しました。
といっても、時事ネタではなく、鉄ちゃん的視点から、記事をまとめました。

国営ウクライナ鉄道のカムイシン(Kamyshin)CEOは、公式ツイッターでウクライナ鉄道がBiden大統領の特別列車にRail Force One(Air Force Oneのもじり)と名付けたと述べ、他の乗客に対して遅延が生じたことを謝罪しました。

Bloombergなどのニュースサイトでも、バイデン大統領のキーウ到着後、特別列車についての記事が続々と掲載されました。

往路、キーウまで牽引の機関車はЧС8(ChS8)型電気機関車が牽引しました。

FNNプライムオンラインのYouTubeチャンネルにキーウ到着のショート動画がアップロードされています。 開始から23秒のところでキーウ到着の動画が流れます。

FNNプライムオンライン(@FNNnewsCH)より。

復路はВЛ10(VL10)型電気機関車がポーランドのプシェムィシル(Przemyśl)まで牽引しました。
往路・復路の牽引機の車番は、Skywalker@yhamaie さんが、Twitterで記事を投稿されております。

ニュースサイトに投稿された記事によりますと、バイデン大統領は、鉄道好きを公言しているとのこと。

鉄道での入国は、安全面だけでなく、バイデン大統領のアイデアだったのでしょうか?

冬のVenice Simplon Orient Express

昨年11月、Venice Simplon Orient Express (VSOE)を運行しているBelmond社のホームページで、12月にパリとウィーンを結ぶ便を運行するという記事を目にしました。

しかしながら、アナウンスされていた運行予定日を過ぎても、それらしいSNSの記事やYouTubeへの動画を見つけられずムズムズとした状態でした。

Instagramに投稿された記事を改めて振り返っていたところ、VSOEがウィーンではなくフランスのローヌ=アルプス地方のムティエ (Moutiers)に到着した動画を見つけました。

 
 
 
 
 
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1992年に冬季オリンピックが開催された、アルベールヴィル(Albertville)に到着した画像もInstagramに投稿されていました。

 
 
 
 
 
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4枚目の画像にもありますように、ムティエでは歓迎の音楽も演奏されたようです。

 
 
 
 
 
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終着駅は ブール=サン=モーリス(Bourg-Saint-Maurice)。約20km先のプティ・サン・ベルナール峠(Col du Petit Saint-Bernard)越えればイタリアです。

 
 
 
 
 
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地元ムティエのFacebookページでもVSOEの到着の模様が記事に投稿されております。

VEOEのInstagram公式アカウントにもこのツアーの記事が投稿されていましたので紹介しましょう。

 
 
 
 
 
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Venice Simplon-Orient-Express(@vsoetrain)がシェアした投稿

Belmond社は2023年12月に、VSOEをアルベールビル、ムティエ、またはブール サン モーリスまでレギュラーツアーとして運行するとのことです。

旅行代理店のサイトでもツアーの案内とともにタイムテーブルが掲載されております。

マリ・クレール誌のイタリア語サイトでも、2023年12月このツアーが紹介されるなど、ニュースサイトやトラベルサイトなどでも紹介されつつあります。

ところで、ブール サン モーリスまでは、Eurostarが1997年より運行されています。

Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.
“Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.” Photo by Nothing is what it seems
ブール サン モーリスに停車するEurostarの画像をFlickrからシェアします。
Eurostar  |  to London
“Eurostar | to London” Photo by Fer Images
ローヌ・アルプス山麓を走行するEurostarの画像をFlckrからシェアします。
今年もEurostarは、ブール サン モーリスまで運行されています。アルベールビルに到着したEurostarです。
ブール サン モーリスまでは、Eurostarだけでなく、TGVはもちろん、Thalysなども運行されております。ローヌ・アルプスを走行する列車の動画をYouTubeからシェアします。

ゴッタルド越えやブレンナー越えのスイス・オーストリア・イタリアのアルプス山中を走行するVSOEだけでなく、フランスのローヌ・アルプスを走行するも新鮮です。
動画や画像もあまり紹介されていませんが、これから注目されることでしょう。

Marklin 88232 SBB CI BR193 Vectron

メルクリンのZゲージの2020年の新製品だった、88232 SBB CI BR193 Vectron がようやく到着しました。

パンタグラフも新型のE310727を採用しています。

2020年1月の新製品発表時には、2020年12月の出荷予定でしたが、2020年12月に2021年第3四半期以降に繰り下げられ、以後出荷予定の発表の度に繰り下げが繰り返され、いよいよ2022年2月に出荷かと思いきや、DB版の88231のみが出荷され第2四半期に延期されました。
その第2四半期も5月には8月に延期のアナウンスがされ、7月にまた第4四半期に繰り下げられ、8月に12月出荷のアナウンスがされ、ようやく12月下旬にオーダーしたLokShopより入荷のメールを受信しました。しかし、その間クレジットカードの有効期限切れにより更新に手間取り、今年1月末の出荷となり、先日、新製品の発表から3年目に受領となった次第です。

その間、ユーロ/円レートが2020年12月の127.09円に対して2023年1月の141.31円の1.11倍と円安ユーロ高となりましたが、予約時の価格179.74€(VAT込185.30€)が据え置かれたのが救いでした。

ベクトロンはドイツのシーメンス社製の電気機関車・ディーゼル機関車で、2010年に登場以来、現在では1000両以上が製造されヨーロッパの15か国以上の国に納入されております。

このように、ヨーロッパ各国の多くの運行事業者に納入されておりますので、塗装のバリエーションも豊富で、
88231 German Railroad, Inc. (DB AG) class 193
88232 Swiss Federal Railways (SBB) Cargo International class 193
88233 ELL/LTE class 193 in the “Flying Dutchman” design. 
88234 Austrian Federal Railways (ÖBB) class 1293
88236 BLS Cargo class 475
88237 PKP Cargo class EU-46/Reihe 370
の6タイプが既に発売/発表されております。


今後の展開も楽しみです。

以下のサイトや動画にもありますように、SBB CIのVectronがRheingold客車を牽引して、スイス国内を走ったそうですので、それに倣って試走させてみました。

新型モーターのおかげでしょうか、低速でもスムーズに走っております。ただ、パワーパックを目一杯にしても高速運転というか暴走しません。かがみさんのspur z roomの記事を読んでもう一度パッケージを見返すと12V仕様となっていました。その影響なんでしょうか。

TEE色のBR103も良いですが、この組み合わせも似合っております。

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022 ラ・ボエーム

「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2022 ラ・ボエーム」を昨年7月に観てまいりました。

2021年10月のフェニーチェ堺での「ラ・ボエーム」に引き続き、2回目の「ラ・ボエーム」で、また、2021年7月の兵庫県立芸術文化センターでの「メリー・ウィドウ」に引き続き、2回目の佐渡裕芸術監督プロデュースオペラでした。

この公演は、2020年に公演予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、公演中止となっていました。

西宮北口駅から兵庫県立芸術文化センターに向かってベデストリアンデッキを歩く度、毎回ワクワクします

ロビーには、ルドルフォ達の住む部屋の舞台模型などが展示されてています。今回の演出では、屋根裏部屋ではなく、小船を部屋に見立てているよです。

最近は、舞台全体が見えて、声も良く聴こえますので、2階席最前列の席を押さえています

前年のフェニーチェ堺での公演では、ルドルフォ達の部屋をカフェ・モミュスに見立てていたため、華やかなパリのイメージを味わえなくて残念な思いをしましたが、今回は堪能させていただきました。

ロドルフォ達の部屋ですが、第1幕では小船でも良かったのですが、第4幕のミミの亡くなるシーンは、寒さと貧しさを感じさせる昨年のような屋根裏部屋のほうが合っていたなと思うのは欲張りでしょうか。

ストーリーは、悲しいお話ですが、美しいアリアに、聴き惚れます。

さて、今年の夏は、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」

今から楽しみです。