Book 50 Years of Mini-Club

1972年のニュルンベルク トイメッセで、ドイツのメルクリン社が、220分の1・6.5mmゲージの鉄道模型「メルクリン ミニクラブ」を発表して、今年で50周年を迎えました。

今年2月のメルクリンの新製品の発表では、50周年記念として、記念誌の発刊や記念モデルが発表となりました。


Jubiläumsbuch 50 Jahre Mini-Club – Alles über die Spur Z

当初発売は6月を予定しておりましたが、少し遅れて7月中旬の発売となり、私のもとには、他のZゲージ車両とともに、8月初旬に到着しました。

さて、50周年記念誌は、A5版162ページのハードカバーで、章立ては、
・歴史
・魅惑のレイアウト
・導入と運転
といった内容で、その間にZゲージモデラ―からの祝辞が掲載されております。

歴史の章では、メルクリンのカタログ等からの写真を交え、BR89型蒸気機関車の小さなこと。BR003型蒸気機関車の精密なことに触れ、大人の模型とアピールしています。

50年にわたるメルクリンZゲージの中で、それぞれの年のトピックとなる製品や、ドイツ国外向けの製品のハイライトとともに、インサイダークラブ会員向けの特別製品と贈答貨車の一覧も掲載されております。

魅惑のレイアウトの章では、数多くのレイアウトが掲載されており、NゲージやHOゲージと比べても遜色のない精巧な出来で楽しませてくれます。

導入と運転の章では、上の画像のように、複雑な配線の解説やメンテナンス、3D画像を交えた15件のレイアウトプラン、サードパーティを含むストラクチャーの紹介などが掲載されています。

祝辞の中には、Osaka Z Day 2018にゲスト参加された、Raffele Picollo氏も寄せられています。

といった、盛り沢山の内容なのですが、残念なのは表紙の紙質があまり良くなく、届いた折には折レが生じていたことと、アメリカのショップでの予約時には、英語版の発売もありそうではありましたが、中止になったことです。

ドイツ語にしろ英語にしろ外国語は苦手ですので、スマートフォンのGoogle レンズで、翻訳しながら、画像中心で楽しんおります。

 

VSOE Paris to Istanbul 2022

パリからイスタンブールまで年に一度運行されている、Venice Simplon Orient Express (VSOE)ですが、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症の影響によりキャンセルとなりましたが、今年は8月26日から31日にかけて無事運行されました。

6日間にSNSに投稿された記事を追いかけてきましたが、ここにブログ記事としてまとめさせていただきます。

旅行代理店のサイトでは、8月26日出発の案内とともに、下記のとおりのスケジュールが発表されていました。
8/26 Paris(Gare de l’Est) Dep.15:53
8/27 Budapest Arr.15:42
8/28 Budapest Dep.18:08
8/29 Sinaia Arr.08:52 Dep.12:20
   Bucharest Arr.14:16
8/30 Bucharest Dep.09:05
8/31 Istanbul Arr.15:18

ところが実際には、パリ・リヨン駅(Gare de Lyon)を11:33発
Gare de Lyonでは、レッドカーペットが敷かれ、特別感を感じます。
ディジョン(Dijon)経由で、バーゼル(Bâle)からスイスに向かったとのことです。
イタリア国鉄のUIC-Xタイプのサービスカーは外され、CWIL 15両の美しい編成でした。
翌日27日、ハンガリー国鉄480 型電気機関車です牽かれてオーストリアのウィーン中央駅(Wien Hbf.)を通過する動画をFacebookからシェアします。
ハンガリーのブダペスト西(Budapest Nyugati)駅に到着したVSOEは、方向転換のため、クーバーニャ キシュペシュト(Kőbánya-Kispest)駅に向かい、再度方向転換して、M41型ディーゼル機関車に牽かれ、鉄道博物館の構内の留置線に向かいました。
翌8月28日ブカレストに向かうため、留置線よりブダペスト西駅まで、M41型ディーゼル機関車に牽かれて回送されてきました。
ブダペスト西駅を480型電気機関車に牽かれてVSOEは、ルーマニアのクルティチ(Curtici)駅に到着し、477型電気機関車と40型電気機関車2両の電気機関車に牽かれてブカレストに向かったのをドローンで空撮した動画です。
テイウシュ(Teiuș)駅に到着です。この駅で方向転換して、トランシルバニア地方を東に向かいます。
8月29日、シナヤ(Sinaia)駅に到着しました。8:52~12:20停車し、シナヤ修道院などを観光しました。
EA 40-0799-0 RO-SNTFC + EA 477-689-0 RO-SNTFC
プラホヴァ(Prahova)川の石橋を渡る画像をFlickeからシェアします。
テイウシュ(Teiuș)駅で方向転換しましたので、クルティチ(Curtici)駅を出発時には赤色の機関車が先頭でしたが、青色の機関車が先頭になっています。
1:01頃から、プラホヴァ川の石橋を渡る様子がご覧いただけます。
ブカレスト北駅(Gara de Nord)に到着しました。
8月30日 イスタンブールに向けてブカレスト北駅で、出発準備中のVSOEの画像をインスタグラムからシェアします。
ルーマニア国鉄の2両の電気機関車に牽かれてドナウ川を渡り、ブルガリアのルセ(Pyce)に到着し、ブルガリア国鉄のSmartronディーゼル機関車に交換し、黒海沿い都市ヴァルナ(Ва̀рна)に向かいました。
30分と長いドローン空撮動画ですがYouTubeからシェアします。
黒海沿岸のヴァルナ(Ва̀рна)駅に停車中VSOEの画像をインスタグラムからシェアします。 17:40に到着し21:15に出発しましたが、地元の方々が日が暮れて「映え」する画像を数多く投稿されています。
8月31日、Hyndai-Rotem製のE68000型電気機関車に牽かれてイスタンブール駅に到着しました。
トルコの民族衣装を着た人たちの歓迎を受けている様子がYouTubeに投稿されましたのでシェアします。
Belmond社公式サイトから、パリ―イスタンブール便の案内を紹介します。

日本では、まだまだマスクが外せない日常ですが、VSOEの車内でも車外でもマスクを外して行動されているのが驚きです。
復路もSNSで追いかけながら、また記事をまとめたいと思います。

Venice Simplon Orient Express via Côte d’Azur

ベニス・シンプロン・オリエント急行(Venice Simplon Orient Express)は、様々なバリエーションコースがあり、今年の5月にもディオールのプロモーションによるチャーター列車がカンヌまで運行されました。

 

さて、Facebookに、VSOEがパリからカンヌ・ニースを経由して、イタリア・リグーリア州(Liguria)の4つの駅に停車し、ベニスに向かう旨の投稿がありました。
パリからのVSOEがリヨン・パールデュー駅 (Gare de Lyon PartDieu)を、カンヌ経由でベネチアまで向かいました。
 
 
 
 
 
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夜が明け、地中海に沿って走ります。

[F-SNCF] | BB126004 | Anthéor | 12/08/2022

カンヌの手前、有名なアンテオール高架橋(Viaduct of Anthéor)を渡るVSOEの画像をFlickrからシェアします。

ニース駅に到着した動画がFacebookにアップロードされていましたので、紹介します。

 
 
 
 
 
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ニース駅のドームの下、明るい南仏の雰囲気が醸し出されています。

[F-SNCF] | BB126004 | Latte | 12/08/2022

コート・ダジュールの海岸沿いを走るVSOEの画像をFlickrからシェアします。
まさに、紺碧海岸を走るという画像ですね。

続いて、アラッシオ(Alassio)に到着です。
E402b 165 と E402b 139 の2両の電気機関車に挟まれ、ジェノバ・サンピエルダレナ(Genova Sampierdarena)駅を通過していきました。
 
 
 
 
 
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ジェノバ・ピアッツァ・プリンチペ駅(Stazione di Genova Piazza Principe)に到着しました。

VSOEを運行するベルモンド社では、下記のように、カンヌへのコースをホームぺージで紹介しております。

今後のスケジュールは未定ですが、次の運行も期待したいところです。

さて、昨年はキャンセルとなったVSOEのイスタンブール便。今年は8月26日の出発予定です。

無事運行されるでしょうか。

スペインのブルートレイン Tren Azul

豪華駅舎の廃墟として有名な、スペイン-フランス国境のカンフランク国際駅は1928年7月18日に開設されましたが、2022年7月18日に94年目を祝うセレモニーが開催されました。

カンフランク国際駅はスペインのサラゴサとフランスのボルドーを結ぶ途中にありましたが、1970年3月にピレネー山脈のフランス側にある鉄橋が列車の脱線により破壊され、財政上の理由により以後国境を超える列車の運行は中止されました。

長期間の運行中止により、駅周辺は荒れ果てておりましたが、近年観光資源として活用するため、カンフランク国際駅の駅舎をホテルとして利用するため復元工事が行われ、まもなく開業するとのことです。

カンフランク国際駅の復元プロジェクトはこちらをご覧ください。

復元工事中のカンフランク国際駅のドローン映像です。
7月16日には、旧ワゴン・リ客車を含む列車が、カンフランク駅に向けて運行されました。
この列車はTren Azul(ブルートレイン)と呼ばれています。
復路 カンフランク駅を発つ様子です。
Tren Azulは、La Asociación Zaragozana de Amigos del Ferrocarril y Tranvías (AZAFT)という公益団体によって2008年から運行されています。

いつか、カンフランク国際駅のホテルに泊まり、ピレネー山脈を越えてスペイン・フランス両国を巡ってみたいものです。

びわ湖温泉ホテル紅葉のオリエント急行

現在復元中のノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行の車両は、グーグル・マップを手掛かりに発見されたと、記事に掲載されていましたが、気になるグーグル・マップの衛星画像があります。

車体を2つに切断し、山中に放置されているように見えます。

びわ湖温泉ホテル紅葉パラダイスで保存利用されていたオリエント急行の車両が、榛原市のレース場で利用されていたとの、Twitterへの投稿がありました。
漫才師の大平シローの弟子大平我路氏のYouTubeチャンネルで、「びわ湖パラダイスの痕跡を巡る」というテーマの動画の中で、このオリエント急行の車両を探索していますが、私有地の山中のためアクセスできず、残念ながら途中で断念されております。
動画の後半は、びわ湖温泉ホテル紅葉パラダイスが1978年にオリエント急行の車両を購入してホテルオリエントエクスプレスとして開業したことや、2006年に経営者が破産したため閉鎖した経緯などを話しておられます。

メルクリン社製鉄道模型を中心としたヨーロッパのおもちゃや鉄道などを紹介しているAkiraさんのブログの記事の中で、このホテルオリエントエクスプレス急行の宿泊記が投稿されております。

また、関連して、以下の記事も投稿されています。
ホテルオリエント急行の宿泊券
CIWL Typ. YU/YT Schlafwagen in Japan

私も、「びわ湖温泉ホテル紅葉パラダイス」のこの特徴あるCM音楽を良く聞いた記憶があります。
当時8ミリ映画で撮影した映像をYouTubeに投稿されているのを紹介します。@としおう様

日本のブルートレインについては、次の4travelへの投稿のように、いくつかの場所で保存されております。

 

冒頭の廃車体については、YouTubeやSNSを探してみますと、実際に辿りついた方の動画や記事を見つけることが出来ますが、所在地は私有地内ですので、紹介は省かせていただきます。

さて、この廃車体もノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行のように復元保存されるということになれば良いですね。

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