エリザベス女王・鉄道

2022年9月8日、イギリスの女王、エリザベス2世が崩御されました。

前日の9月8日、フォロワーさんの気になる投稿により、何やら予感のようなものがありました。

SNSでは、1975年5月に来日された折の動画や画像が続々と投稿されましたので、それらを含めて鉄道関連の記事を中心にシェアして紹介していきましょう。

5:40 近鉄特急で、鳥羽から名古屋駅に到着
6:22 新幹線で、名古屋から東京へ
英国のエリザベス女王とエディンバラ公フィリップ殿下ご夫妻が来日し、名古屋から東京へ新幹線で移動した=1975年5月12日:朝日新聞デジタル

また、日立製作所製のClass800電気・ディーゼル両用車が、イギリス南西部を走るグレート・ウェスタン・レールウェイ(GWR)で、2017年10月から運行されていますが、2014年7月のGWR レディング駅の改装完成式典に臨席され、Class800の模型をご覧になられました。

運行開始に先立つ、2017年6月には、試運転列車に約20分ご乗車され、これを記念してご乗車されたClass800第3編成には、「Queen Elizabeth II」の愛称が名付けられました。

2022年5月にロンドンを東西に横断する地下鉄の新線「エリザベス線」が部分開通しましたが、開通式典にエリザベス女王がご臨席されました。

エリザベス女王の生前から、女王の死去後の各種行事について「ロンドン橋計画」と呼ばれる計画がされていたとのことですが、女王が亡くなられたスコットランドからロンドンまで特別列車用いて棺を運ぶプランもあったようですが、様々な事情により空路運ばれることとなったそうです。

王室専用列車の元乗務員のツイート

イギリスの王室専用列車 Royal Train に関する動画を紹介しましょう。

2022年6月にエディンバラを訪問した後、ロンドンに戻る王室専用列車に乗車するため、エジンバラ ウェイバリー駅に到着したご様子
英国王立ドキュメンタリー より ロイヤル トラベルの秘密 Ep1 – ロイヤル トレインの秘密 –
国立鉄道博物館 のYouTubeチャンネルより、イギリスのロイヤル トレインの裏話

エリザベス女王は、この他にも、鉄道を利用された映像や写真がインターネット上にアップロードされております。

1969年にオーストリアを訪問された折には、ワゴン・リの客車にご乗車されたようです。

ロンドンとパリを結ぶ高速列車「ユーロスター」にも何度かご乗車されておられます。

1994年5の英仏海峡トンネル開通式にご出席
2004年4月 英仏協商100周年記念式典出席のためにウォータールー駅よりご乗車
2004年4月 英仏協商100周年記念式典出席のためにパリ北駅にご到着
2014年6月、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典出席のためにご乗車
機関車トーマスにおいても、専用列車で女王陛下がソドー島を訪問されています。
9月19日 パリのメトロ1番線George V駅が、一日だけELIZABETH II駅に

エリザベス女王の国葬は、9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われ、ウインザー城の聖ジョージ礼拝堂にフィリップ王配殿下の棺とともに埋葬されました。
安らかにお眠りになられることを、お祈り申し上げます。

Venice Simplon Orient Express 方向転換

2015年にロンドン・パリを旅行しましたが、旅行記を投稿しようと思いながら、途中で中断し、7年も経過してしまいました。
当時の状況から変化して情報としては古いものとなってしまいましたが、Venice Simplon Orient Express(VSOE)は、カレーからパリへ向かう本線はパリ北駅に向かう線でありながら、どのようなルートを通てパリ東駅に向かうかを詳しく記した情報について接していませんでした。

出発前に、オリエント急行について、乗車体験記のブログをいろいろと調べてみました。


すると、上記のブログ記事でオリエント急行が、カレーからパリ東駅に到着する際に、方向転換することが初めて知りました。

実際、どういうルートを通るのか検証しようと、オリエント急行乗車時に、GPSロガーをセットしていたのですが、バッテリー交換の際にロガーがオフになっていたことに気づかずにおりました。
また、下車間際の慌ただしさと夜間の暗闇のため、どこをどのように走行しているのか、まったく見当がつきませんでした。
ただ、パリ到着間際に、操車場のようなところでしばし停車し、列車の進行方向が変わったことは記憶しておりました。 帰国後、記事を作成しようと、方向転換の英文”change of direction”と”orient express” で検索すると、下記のサイトで、Noisy-Le-Sec(ノワジー=ル=セック)というところで方向転換することが判明しました。
Taable Note :: Venice Simplon-Orient-Express Photo 2015-09-30 09:04
残念ながら、このサイトは閉鎖されており、該当の記事はご覧いただけません。

そこで、”Noisy Le Sec” “orient express” で検索すると、方向転換中の画像を見つけることができました。
Voies Ferrées de France :: Les nantis se promènent à Bobigny
残念ながら、このサイトも閉鎖されており、該当の記事はご覧いただけません。

この画像から、GoogleMapのサテライトビューとストリートビューを探してみますと、撮影地点を見つけることが出来ました。

先ほどのサイトの文章に、”tête-à-queue” という言葉がありましたので、 “orient express” と組み合わせて再検索しますと、パリ東駅発カレー行の便ですが、Noisy-Le-Secで停車中の画像を見つけることができました。


 

これらの情報をもとに、Googleマップに方向転換のルートをトレースしてみました。


また、Forums LR PRESSEの同じスレッドには、乗車日のカレー行の走行写真を見つけることができました。

今回、記事をまとめるにあたり、Noisy-le Secでの方向転換について、検索してみました。

Enthusiast’s Guide to Travelling the Railways of Europe というサイトに、パリ近郊(イル・ド・フランス)の回送線についての記事を見つけました。


Garges-Sarcelles (Bifurcation Pierrefitte Sud) – Noisy le Sec
(ERA-E 24A3-B4; ERA-R 66C4-66C3; S+W 31B:A1-B2) FR152

This is a section of the Grande Ceinture circular freight route round Paris, linking the Paris Nord and Paris Est main lines. It is used only by the VSOE train between Paris Est and Calais Ville on Sunday mornings, instead of route FR151. Visit the VSOE website for dates and times.

Enthusiast’s Guide to Travelling the Railways of Europe

YouTubeに、Noisy-le-Secに到着するVSOEの動画が投稿されていましたので、シェアします。


上の動画のうp主様のブログの記事には、Noisy-le-Secに停車中のVSOEの画像がいくつか掲載されています。

また、TwitterにもNoisy le secに停車中のVSOEの画像が投稿されていましたので、シェアします。

Noisy-le-SecからGrande Ceintureを経てカレーに向かう画像をシェアします。

同じく、Grande Ceintureを北向するVSOEの動画です。

VSOEがパリ東駅に進入するあたり、途中で方向転換しなくても直接向かうルートはいくつかあるのでしょうが、何故、手間と時間をかけて方向転換を行うのか不思議なところです。

方向転換のルートを探している折に検索で見つけた、フランスのトレインスポッターのブログ記事の中から、私達が乗車した2015年9月20日のVSOEの記事を紹介します。

BB 26007 / Morbecque
こちらは、Flickerに投稿されていた2015年9月20日のVSOEです。
西日を浴びてBB27000型電気機関車に牽かれてパリに向かう姿は、乗車中の印象と重なります。

旅行時には、気が付いておりませんでしたが、帰国後数年経って、Googleマップにタイムラインという、移動履歴がマップ上に記録される機能があることを知り、当時のタイムラインを辿ってみましたところ、無事2015年9月20日の記録が保存されておりました。


VSOEの乗車記は改めて投稿する予定です。ご期待ください。

Herbst-Neuheiten 2022

9月15日 今年も、メルクリン 秋の限定品が発表となりました。

新製品のプロモーションビデオがYoutubeで公開されており、15:27 から、16:33がZゲージについての映像です。
今回、Zゲージ関連は次の4製品

80632 Z Gauge Christmas Car for 2022
81320 “Wiebe” Train Set with Road Number V 320 001-1
82596 Freight Car Set with Mixed Loads
88697 Class 212 Diesel Locomotive

今年のクリスマスモデルは、貨車ではなく客車です。
81320 軌道敷設会社 WIEBE 保線列車セットのV320型ディーゼル機関車と88697 212型ディーゼル機関車は新型モーターを採用とのこと。

英語版カタログはこちらから、ダウンロードできます。
https://streaming.maerklin.de/public-media/m/hn_22/EN_mae_henh2022.pdf

VSOE Istanbul to Paris 2022

8月26日から31日にかけてされた、Venice Simplon Orient Express (VSOE)のパリ-イスタンブール便については、先に記事にまとめさせていただきました。

さて、復路便についても往路便同様、SNSに投稿された記事を追いかけたものを記事としてまとめました。

旅行代理店のサイトでは、下記のとおりのスケジュールが発表されていました。
9/2 Istanbul Dep.15:00
9/3 Bucharest Arr.13:36
9/4 Bucharest Dep.10:15)
Sinaia 12:01 / 17:35
9/5 Budapest Arr.10:02
9/6 Budapest Dep.10:26
9/7 Paris Arr.15:00

往路の3年ぶりのイスタンブール到着というニュースに比べて投稿が少なく、サロンカーの向きからおそらくイスタンブルール発の便であろうという動画をYouTubeからシェアします。
9月3日、ルーマニアとの国境近くのブルガリアのルセ(Pcye)にClass44型とClass80型の2両の電気機関車に牽かれて到着しました。
ルセ(Pyce)でルーマニアのClass640型とClass66型ディーゼル機関車に交換し、ブカレストに向かいました。
ドナウ川を渡り国境を越えてルーマニアのジュルジュ(Giurgiu)に到着しました。
ブカレスト駅に到着です。線路上にもVSOEを撮影しようとする人たちが立ち入っています。
9月4日、ブカレスト北駅を出発しました。 地元の人たちもスマホで撮影しながら見送っていました。
VSOEがシナヤ(Sinaia)に到着しました。当ブログに埋め込めませんでしたので、YouTubeからご覧ください。
シナヤの北、ブラショフ(Brasov)をVSOEが通過しました。
夜のトランシルヴァニア地方を西に横断し、シギショアラ(Sighişoara)を通過しました。
続いて、メディア(Medias)を通過です。
9月5日、夜が明け、VSOEは、ハンガリーのベーケーシュチャバ(Békéscsaba)に到着し、ハンガリー国鉄(MAV)の480型電気機関車に交換しました。
9月6日、パリに向かうため、VSOEはM62型ディーゼル機関車に牽かれて、ブダペスト西駅に回送されてきました。
ブダペスト西駅を出発したVSOEは、ドナウ川を渡りブダ地区のケレンフェルド(Kelenföld)地区を走ります。
VSOEの運行会社、Belmond社のPVです。
パリに向かう途中、シャンパーニュ地方のエペルネー(Epernay)を通るコースのようです。
VSOEの乗客の投稿をInstagramからシェアします。
車内では、モエ・エ・シャンドンもサーブされたようです。
Belmond社の公式サイトでのルート案内です。
”早朝、有名なシャンパーニュ ハウスを散歩するために下車します。”との記述があります。
モエ・エ・シャンドン(Moët & Chandon)社は、エペルネーに本社を置きBelmond社と同じLVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン グループに属しています。
VSOEならではのプランです。


去る6月5日には、ヴーヴ・クリコ250周年を記念し、ランスからベネチアまで、VSOEの特別列車が運行されましたが、今回のイスタンブール便の途中だけでなく、シャンパーニュ地方を訪れることが出来れば良いしょうね。

余談となりますが、レギュラーコースのベネチア便の再開となる、9月8日のカレー駅
イスタンブール便では外されていたFS(イタリア国鉄)所有のサービスカーが再度連結されました。
8月12日に、クレルモン フェラン(Clermont Ferrand)でメンテナンスを受けた3912号 Ytb型寝台車のサービスカーが回送されてきましたが、次は3915号のサービスカーがメンテナンスを受けるのでしょうか。

Book 50 Years of Mini-Club

1972年のニュルンベルク トイメッセで、ドイツのメルクリン社が、220分の1・6.5mmゲージの鉄道模型「メルクリン ミニクラブ」を発表して、今年で50周年を迎えました。

今年2月のメルクリンの新製品の発表では、50周年記念として、記念誌の発刊や記念モデルが発表となりました。


Jubiläumsbuch 50 Jahre Mini-Club – Alles über die Spur Z

当初発売は6月を予定しておりましたが、少し遅れて7月中旬の発売となり、私のもとには、他のZゲージ車両とともに、8月初旬に到着しました。

さて、50周年記念誌は、A5版162ページのハードカバーで、章立ては、
・歴史
・魅惑のレイアウト
・導入と運転
といった内容で、その間にZゲージモデラ―からの祝辞が掲載されております。

歴史の章では、メルクリンのカタログ等からの写真を交え、BR89型蒸気機関車の小さなこと。BR003型蒸気機関車の精密なことに触れ、大人の模型とアピールしています。

50年にわたるメルクリンZゲージの中で、それぞれの年のトピックとなる製品や、ドイツ国外向けの製品のハイライトとともに、インサイダークラブ会員向けの特別製品と贈答貨車の一覧も掲載されております。

魅惑のレイアウトの章では、数多くのレイアウトが掲載されており、NゲージやHOゲージと比べても遜色のない精巧な出来で楽しませてくれます。

導入と運転の章では、上の画像のように、複雑な配線の解説やメンテナンス、3D画像を交えた15件のレイアウトプラン、サードパーティを含むストラクチャーの紹介などが掲載されています。

祝辞の中には、Osaka Z Day 2018にゲスト参加された、Raffele Picollo氏も寄せられています。

といった、盛り沢山の内容なのですが、残念なのは表紙の紙質があまり良くなく、届いた折には折レが生じていたことと、アメリカのショップでの予約時には、英語版の発売もありそうではありましたが、中止になったことです。

ドイツ語にしろ英語にしろ外国語は苦手ですので、スマートフォンのGoogle レンズで、翻訳しながら、画像中心で楽しんおります。

 

PAGE TOP