Zファミリーさんの日本型モジュール式レイアウト (1)

日本型Zゲージの車両を数多く自作されていたZファミリーさんには、私が参加しているZゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」が開催したオープンイベント「Osaka Z Day 2016」に日本型モジュール式レイアウトとともに出展いただきました。

続いて「Osaka Z Day 2018」にも、車両をお借りして展示させていただきましたが、展示にあたり、ご自宅にお邪魔して車両自作のノウハウをお聞きすることが出来ました。
この時、お聞きした内容を元ネタに、「Osaka Z Day 2021 オンライン」では、日本型Zゲージ車両の自作方法について、パワーポイントにまとめて発表さえていただきました。

 

さて、2020年末に、Zファミリーさんの自作車両やレイアウトモジュール等がオークションに出品され、私もその一部を落札することが出来ました。

その当時の様子は、Zゲージ模型に関して数多くの記事を投稿しているブロガーの「サイクロン」さんのブログ記事に投稿されています。

 

Zファミリーさんの日本型モジュール式レイアウトは、TOMIXから発売されているコンビネーションボードA(直線)とコンビネーションボードB(コーナー)をベースに8個の直線モジュールと4個のコーナーモジュールで構成されており、2,700mm×2,100mmの大きさです。

画像提供:ReReオークションストア

 

前振りが長くなりましたが、入手したZファミリーさんのモジュールは600mm×300mmの大きさのものが2台で、複線間隔は25mmですので、Baden谷九の策定したRZモジュールとは少し手を加えれば接続可能です。

 

本年開催予定の「Osaka Z Day 2025」に出展すべく、ようやく手を着けることになりました。

「Osaka Z Day 2025」は、Zゲージ鉄道模型の魅力を発信するグループ「Baden谷九」が開催する、Zゲージ鉄道模型ジオラマの展示・運転を行うオープンイベントです。
このイベントは、Zゲージを愛する人々が交流を深めるとともに、一般の方々にもZゲージの世界を楽しんでもらうための様々な企画が用意されています。

日時:2025年11月9日(日) 12:00~16:00
場所:高槻市立生涯学習センター3階第2会議室
内容
・ついに完成、二代目共同レイアウト
・日本型Zゲージのレジェンド復活:
・迫力のサウンド体験:
・個性豊かなレイアウト作品:
・長大編成のダイナミックな走行:
・DCCで楽しむZゲージ
などの予定です。
入場無料、事前申し込みは不要ですので、多くの皆さんのご来場をお待ちしております。

Baden谷九2025夏の運転会

6月15日(土)5月31日(土)高槻市生涯学習センター第一会議室において、私が参加している、Zゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」の運転会が開催されました。
運転会は、昨年同様にBaden谷九が策定したレイアウトモジュール「RZモジュール」を22台繫げて、メンバーが持ち寄った模型を運転を楽しみました。
このほか、、トランクレイアウトでアナログ制御によるサウンド運転を行ったり、小型モジュールレイアウトの展示運転、RZモジュールでDCC運転とカメラカーの走行を実施するなどという内容でした。

私も今回、3つのモジュールを持参して参加しました。

「鉄橋のモジュール」は、2018年のOsaka Z Day 2020オンラインに出展以来5年ぶりですが、今回背景板を追加しました。

また、「水鏡のモジュール」と「ブドウ畑のモジュール」は昨年の運転会からそれほど手を加えることができないままの出展ですが、22台のモジュールの中の1台として花を添えることができました。

TOMIXから発売された「EXPO2025コム1形コンテナ貨車」は、大阪・関西万博の公式ライセンス商品です。たこやき柄(赤)、ミャクミャク&イコちゃん柄(青)、そして会場限定販売の白コンテナの3種類が展開され、万博を記念する特別デザインが魅力です。
Nゲージ鉄道模型は一般に1/150スケールで軌間9mmですが、実物の軌間1067mmを1/150に換算すると約7.1mmとなり、9mmはオーバースケールです。そこで、ビバン模型製作所製の6.5mm軌間対応車輪を、Nゲージ車両の台車を車輪と交換しています。
また、KATOから発売されたスイスのメーターゲージ レーティッシュ鉄道 Ge4/4 II電気機関車も、実物の軌間1000mmに近づけるため、ビバン模型製作所で6.5mmに改軌する加工が施されています。
フランスのZゲージ模型メーカーAzar Modelsが製品化したフランス国鉄(SNCF)のBB67400型ディーゼル機関車とCorail型客車です。
「en voyage…」塗装のBB67400型ディーゼル機関車は、パープルと水色のグラデーションに旅情を表すデザインが施され、重厚な車体に現代的な彩りを加えられており、牽引される「Intercités」塗装のCorail型は、鮮やかなアクセントカラーを用いたモダンな外観に刷新されており、華やかな機関車と客車の組み合わせに、あるメンバーの方は奥様にも認めてもらえるのでは、とほくそ笑んでおられました。
メルクリンZゲージの電気機関車に搭載されるパンタグラフは、実際に架線集電に対応しており、架線との確実な接触を維持するためにやや高めに設計されています。しかし、実車の縮尺から見ると高く見え、模型としての見栄えや実感的な印象を損ねることもあります。そのため、ドイツのHOS-Modellbahntechnik製の小さなフックをパンタグラフの可動範囲を制限するために取り付け、実感的な高さに調整しました。

動画のキャプションでも触れましたが、メルクリンZゲージのパンタグラフは、やや高めに設計されているため、模型としての見栄えや実感的な印象を損ねています。そこで、ドイツのHOS-Modellbahntechnik製の小さなフックを取り付け、高さを低く調整しました。

運転会終了後は、高槻市駅前の居酒屋に場所を移し、液体燃料の補給も十分のせいか話題も尽きず、午前9時の運転会集合から、午後9時過ぎの懇親会解散まで、非常に濃い12時間を過ごした一日でした

Baden谷九は、2010年以降、レイアウト展示・運転イベント「Osaka Z Day」をほぼ毎年オープンイベントとして開催しており、本年も引き続き、2025年11月9日(日)に高槻市生涯学習センターを会場に「Osaka Z Day 2025」を一般公開で開催予定です。

詳細は、Baden谷九ホームページ等でアナウンスされますので、楽しみにしていてください。

Sommer-Neuheiten 2025

メルクリン社から夏の限定品 Sommer-Neuheiten 2025 が5月15日に発表になりましたので、早速紹介しましょう。

新製品のプロモーションビデオがYoutubeで公開されており、12:32からがZゲージについての映像です。

Zゲージの新製品は

80635 Z Gauge Christmas Car for 2025
80835 Märklin Magazin Z Gauge Annual Car for 2025
82303 Maintenance Tank Car with a Brakeman’s Cab
87403 Express Train Car Set (FLIXTRAIN)
87404 Express Train Car Set 2 (FLIXTRAIN)
88147 Kittel Steam Powered Rail Car (DRG Ci dT Wü 05)
88239 Class 193 Electric Locomotive (FLIXTRAIN)
88417 Class 110.3 Electric Locomotive (Elephant Express)
88668 Class 101 Electric Locomotive (100th Anniversary of the Class 01)
88730 Class RAe TEE II Express Powered Rail Car Train
88801 Road Diesel Locomotive, Road Number V 80 002 ( DB Museum in Nürnberg) 木箱入り 

の11点という豊富なラインナップ

88730 RAe TEE IIは、アメリカのZゲージメーカーとの共同開発とのこと。

1986年の訪欧時、Dijon駅で、TGVの車中からすれ違いに出会っただけに、ぜひ欲しいアイテムです。


英語版カタログはこちらから、ダウンロードできます。

http://streaming.maerklin.de/public-media/m/sn525/maerklin/EN_mae_sonh2025_Online.pdf

松竹座 2025 立春歌舞伎特別公演

今年の初観劇は、松竹座での立春歌舞伎特別公演

公演発表時には、「片岡愛之助宙乗り狐六方相勤め申し候」とあったのですが、顔見世前の怪我により、この公演も代役に。
中村獅童の弁慶も観たかったのですが、宙乗りはありませんが忠信を見事に演じておりました。

 

思えば、初めて歌舞伎を観たのが義経千本桜でした。

同職の方からお誘いを受け、10人ほど集まって、通しで観劇。
以来、毎年数回、歌舞伎を観るようになりました。

さて、今年も歌舞伎にオペラにと楽しい年になりそうです。

Zゲージ鉄道模型を始めて20年

私が最初にメルクリンZゲージの車両をeBayとヤフーオークションで購入したのが2005年2月のことでした。
年月の経過は早いもので、20年が経ちました。

5年前の2020年2月にも15年に際して、次の3件の記事を投稿しました。

オリエント急行から始め、ワイン樽貨車をはじめワイナリーのプロモーション貨車を集めだし、初のヨーロッパ旅行で乗車したTEE Rheingold号を揃えるという、私のZゲージ鉄道模型事始めでした。

このブログへの投稿やSNS等への投稿・動画を交えて、少々長くなりますが、私のZゲージ鉄道模型の20年を振り返ってみたいと思います。

車両は購入したものの、雑誌等の情報も僅かですので、インターネットで検索し情報を収集しました。

まずは、かがみさんが主催するSpur Z Roomにたどり着き、そのフォーラムで多くの方と交流する中、オフ会を京都で開催することになりました。

 

2007年4月には、このオフ会で知り合ったメンバーが中心となり、Zゲージのレイアウトの共同制作を始めることにより結成された「Baden谷九」に参加し、

2010年からは、毎年のようにZゲージ鉄道模型のジオラマや車両を展示・運転するオープンイベント「Osaka Z Day」をメンバーの方々と開催してきました。 

また、Baden谷九の皆さんのお知恵を拝借しながら、2つの小型レイアウトの制作も順調で、折に触れて楽しんできました。

その後、2013年10月には、念願のSchmidt社のガラス電車を落札したり、

2015年のヨーロッパ旅行では、Venic Simplon Orient Expressの車内でオリエント急行の模型を走らせてみたり

これをきっかけにフランス型に興味を持ち、ディスプレイモデルのLe Msitralを走行化改造、TGVをペーパークラフトで自作したり、メルクリンから発売されたCorail型客車を揃え、Shapwaysから購入したBB7200型電気機関車の走行化と、フランス型車両も充実してきました。

レイアウトのほうも、ロンドンやパリの終着駅を数多く見た影響から、終端駅のレイアウトモジュールの制作にとりかかりました。


さて、2020年以後5年間の私のZゲージ遍歴に移りましょう。

2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響により、Baden谷九のオープンイベントのOsaka Z Dayも事前収録動画やライブ映像の配信等をオンライン開催を模索することになりました。

初の事前動画収録となったOsaka Z Day 2020オンラインでは、終端駅のモジュールを紹介させていただきました。

2024年には、オープンイベントではなく、非公開の運転会を開催しましたが、運転会への参加にあたり、制作が停滞しているメインレイアウトへの習作として、「水鏡のモジュール」「ブドウ畑のモジュール」の2つのRZモジュールを急ぎ制作しました。

この2つのモジュールについては、このほど制作記としてまとめております。

車両制作のほうも、仕掛品の進捗は停滞していますが、Baden谷九のオンラインで開催したオープンイベントで、2回にわたって発表し、制作記のようなものにまとめることが出来ました。

特に2回目にあたる2021年のワークショップでは、Zファミリーの渡辺氏の作品を2020年12月にオークションで落札したことから、同氏の自作方法について、模型を参考につつ、ご本人からご教示いただいた内容を基に、私としてはうまくまとめて発表することができたと思っております。

 

また、オークションでは、分割式のレイアウトモジュールの一部も落札しました。このままでは走行させることが出来ませんので、RZモジュールとの接続モジュールを制作したいと考えております。

日本型のZゲージ製品を発売しているロクハンからは、2020年1月にお召列車の1号編成が発売されていましたが、2022年12月にその牽引機としてのEF58型電気機関車61号機が発売となりました。
以前からディスプレイモデルのEF58型電気機関車の走行化改造を試みておりましたが、クオリティの差に悔しい思いをしました。

フランス型の車両も、メルクリンから2021年にフランスのミネラルウォーターの広告貨車が発売になり、Azar Modelsというメーカーが、2021年12月にBB67400型ディーゼル機関車を発売しました。

2024年には、CC72000型ディーゼル機関車とCorail型客車のVTUタイプ(オープン室内タイプ)が発売となりました。


2019年の新製品 Marklin 88025 Klv20 が2020年12月に届きました。
Klv20はフォルクスワーゲン Type1をベースとしたドイツ国鉄の保線用の軌道自動車です。
これまでのZゲージ車両よりも一段と小さなな車体ですが、軽快に走行します。

Markilin 2021年の秋の限定品 88146 Class CidT Steam-Powered Rail Car が2021年11月に
2021年の新製品  88772 DBAG Class V 36 Diesel Locomotive が2022年8月に届きました。
それぞれに、似合う客車や貨車を牽かせてみました。

2024年のプロモーション製品で非売品のニュルンベルクでのトイ・メッセ記念貨車とメルクリンディーラーイニシアチブの記念客車がともにタルキスカラーなので、繋げて走らせると良いなと思い、年末にeBayで落札したところ、今年の初めに転送業者を通じてようやく届きました。

同じタルキスカラーのBR260ディーゼル機関車に牽かせ、機関車から貨車・客車を同じカラーで揃えて走らせました。

150分の1スケールのNゲージに比べて220分の1スケールと小さなZゲージの鉄道模型ですが、このような小型車両はさらに小さく、小さなレイアウトで走らすには好適です。


メルクリン・インサイダークラブ会員限定の2023年モデル 88250 ETA150 蓄電池式軽電車とESA150制御トレーラーの2両セットです。
2024年10月初旬に枚方市のメルクリンショップHRSで受領し、その足で「Baden谷九」の事務所に設置した共同レイアウトで試走してきました。
走りも滑らかで、モーター音も静かなため、レールのジョイント音が心地良く響きます。

この共同レイアウトも2024年末にメンバーの実家に引き取られ、枚方の事務所からも撤退しました。
新製品の購入の度に、大きな共同レイアウトで愉しむことが出来なくなり寂しくなりました。

私のメインとなるレイアウトですが、当初はサイドボードの中に納める予定で計画していましたが、長編成の列車を走らせたくなり、長い間スタイロフォーム上の暫定レイアウトで我慢しておりました。
Baden谷九でレイアウトモジュールの規格が策定されましたので、RZモジュールの組み合わせに計画を変更し、とりあえずモジュールの準備も整い、暫定レイアウトとともに購入した車両を走らせて愉しんでおりました。

しかしながら、ストラクチャーの制作や地形の構築など、本格的なレイアウトの制作は全く進捗が進んでおりませんでした。

長編成の列車を安定して走らせるこのが念願です。そのため、勾配もポイントもS字カーブも無く、またモジュールの分割もできるだけ少なくと考え続けてプランも再構築中です。もう少し時間がかかりそうです。

この20年間、多くの方々と出会えたことが、Zゲージ鉄道模型をより愉しむことが出来たのだと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

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