2024年度 全国共同制作オペラ [兵庫] プッチーニ 歌劇『ラ・ボエーム』

2021年10月フェニーチェ堺、2022年7月兵庫県立芸術文化センターに続いて3度目の「ラ・ボエーム」

井上道義マエストロが2024年末での引退を宣言し、この「ラ・ボエーム」が最後に取り組むオペラとのこと。東京、名取、京都、兵庫、熊本、金沢、川崎と巡回し、それぞれの地でのオケとの共演。
この日はご当地 兵庫芸術文化センター管弦楽団の演奏でした。

この日は、3階席でしたので、幕間の混雑を見込んで開演前に一献

公演の様子は、兵庫芸文センター オペラ公式Insutagramアカウントより、フォトギャラリーを紹介しましょう。

第1幕・第2幕

 
 
 
 
 
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第3幕・第4幕

 
 
 
 
 
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ロドルフォ達の部屋ですが、第1幕では小船でも良かったのですが、第4幕のミミの亡くなるシーンは、寒さと貧しさを感じさせる昨年のような屋根裏部屋のほうが合っていたなと思うのは欲張りでしょうか。

と、上記のように、2022年の公演について生意気な投稿をしましたが、今回、第1幕と第4幕では、屋根裏部屋での舞台。2021年の堺公演では寂しかった第3幕のカフェ・モミュスも雰囲気も出ていました。

 

そして、カーテンコール

 
 
 
 
 
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井上マエストロも兵庫県立芸術文化センターでは最後の指揮ということで、兵庫芸術文化センター管弦楽団とも名残を惜しみながら幕を閉じました。

参考までに2021年、2022年の公演について投稿した記事を下記に。

バンダイR100とトミー「鉄コレ」で遊ぶ

雑誌「鉄道模型趣味」を発行する機芸出版社から、昨年6月に亡くなられた小林信夫氏の連載記事をまとめて編集した「小林信夫の模型世界」が発行されました。

「鉄道模型趣味」誌は定期購読こそしておりませんでしたが、気になる記事が掲載されている号を時折買い求めており、小林信夫氏の連載記事は、素敵なイラストと絶妙なテーマが気になる存在で、以前国立国会図書館の遠隔複写サービスに複写依頼を行ったこともあり、いつかまとめた本が発行されるのではと期待しておりました。

さて、その中でも目についたのが『バンダイR100とトミー「鉄コレ」で遊ぶ』(鉄道模型趣味 2006年6月号 No.753 掲載)という記事です。

というのも、私も記事と同じくバンダイ「Bトレインショーティー」用R100線路をトミーの「鉄道コレクション」の電車を走らせるために、「上田交通風ミニトランクレイアウト」を制作したからです。

2005年11月に「鉄道コレクション」(鉄コレ)として、TOMIXのブランドで鉄道模型を発売しているトミーテックから、地方私鉄の小型電車のディスプレイモデルが発売されました。

その中でも下記の2つの車両は私にとっても待望の車両でした。


上田丸子電鉄 モハ4225

上田丸子電鉄 モハ2321

その後、2010年9月発売の第12弾では、上田交通 モハ4257が、そして、2013年4月発売の第17弾では、上田交通の花形車両ともいうべき、上田交通 モハ5250型(通称「丸窓電車」)が発売されました。


上田交通 モハ4257

上田交通 モハ5251

 

「Bトレインショーティー」は、2002年からバンダイから発売されてきた、Nゲージの鉄道模型車両を60mmにデフォルメしたプラスティックモデルで、「鉄道コレクション」と同様に、走行用ユニットを組み込むことで、Nゲージと同様に走らせることが出来、私がZゲージの鉄道模型を始めるにあたって、どの鉄道模型にしようかと候補の一つでもありました。

さて、記事掲載当時は小林氏の記事をまだ読んでおらず、ホームセンターで購入したアルミ製のトランク型工具ケースを利用してZゲージの鉄道模型レイアウトの制作にとりかかったばかりでした。

 

しかし、なかなか完成しないままでいたところ、2008年2月になって突然に、Nゲージのミニトラックレイアウトの制作を開始しました。

鉄コレの電車を走らせるトランクレイアウトを制作するあたり、背景画像を探したところ、エキサイトブログで信州の四季を大型サイズの写真で紹介しておられるoois4649ex様の「塩田平の秋」という画像を探し出し、鉄コレ第1弾の2両の上田丸子電鉄の2両の電車とともに、まさにテーマに適う画像と思い使用させていただきました。

 

ストラクチャーについては、「鉄コレ」と同じトミーテックから発売されていた「街並みコレクション」「建物コレクション」シリーズの製品を中心に構成しました。

このほか、線路際の草むらは「ミニネイチャー」の製品を、道路は、ボール紙にターナーの「グレインペイント」(廃番)を塗って表現しました。

何故かこれまで、このトランクレイアウトを撮影して紹介することがなかったのですが、この機会に車両とともに紹介しましょう。


上田丸子電鉄 モハ4225

上田丸子電鉄 モハ2321

上田交通 モハ4257

上田交通 モハ5251

上田交通以外の車両や鉄道コレクション以外の車両も入線させております。


名鉄 デキ101 他

KSK Cタンク(TOMIX)他

しかし、2軸貨車や客車は、曲線半径が小さいためカプラーが外れたり脱線しやすいため、残念ながらあまり走らせることはありません。

完成したのは、2008年の後半だったと思いますが、小さなレイアウトですが、半年ほどかけて少しづつ仕上げました。

トレインスコープ用のTC-9ユニットを、充電池仕様から乾電池仕様に改良して動画を撮影しYouTubeで公開しましたが、今回紹介した動画もその時の動画を編集して追加しております。

このレイアウトでは、これまでに上田交通の電車のほか阪堺電車のような路面電車を走らせたりもしてきました。

私のNゲージでは唯一のレイアウトです。
完成から15年以上経過してようやく記事としてまとめることが出来、ホッとしているところです。


余談となりますが、Nゲージといえば、国鉄やJR、大手私鉄の特急・通勤電車やあるいはローカル線と、おおよそ20m級の車両が中心で、地方私鉄の小型車両などはほとんど製品化されておりませんでしたが、「鉄道コレクション」の発売により、地方私鉄の小型車両にも注目が得られるようになりました。

NHK教育テレビで、2007年2月7日から3月28日まで週1回、趣味悠々『ようこそ!鉄道模型の世界へ〜レイアウト製作入門〜』という番組が放映されたり、

講談社が2007年7月から2008年7月にかけて発行したNゲージレイアウト製作を目標とした全50巻の分冊百科『週刊 昭和の「鉄道模型」をつくる』を発行していたことも、影響を与えたのではないでしょうか。

閑話休題、この、Nゲージの「上田交通風ミニトランクレイアウト」と先述のZゲージの「ミニトランクレイアウト」のほか、2018年1月にロクハンから発売された、Zゲージ鉄道模型を約半分の長さにデフォルメした「Zショーティー」シリーズにあわせて、富良野のラベンダー畑をモチーフとしたミニレイアウトを作成し、富良野のラベンダー畑に持ち込み走らせてきました。

 

2年ほど前から、X(旧twitter)上で、セリアで発売されているファブリックボードをレイアウトベースとした1坪100円レイアウトがタイムライン上で賑わっており、鉄度模型雑誌で特集を組まれたり運転会が開催されております。

私も、このファブリックボードを使って、次のレイアウトの構想を練っているところです。

果たして、レイアウトが完成してお披露目するのは、いつになるでしょうか。

アラン・ドロン

フランスの俳優 アラン・ドロン(Alain Delon)が、8月18日に亡くなったとの報がニュースで流れてきました。

テレビでは数々観ており、チャールズ・ブロンソンとの共演の「さらば友よ」Adieu l’ami (1968) が印象深かったのですが、初めて映画館で観たのは「アラン・ドロンのゾロ」Zorro (1975) でした。

確か、サウンドトランクも買ったような記憶もあります。

次に観たのは、「エアポート80」The Concorde…Airport’79 (1979)
巷の評判はそれほどでも無かったそうですが、エマニエル夫人のシルビア・クリステルとのお決まりのシーンやシリーズ常連のジョージ・ケネディがパイロット役で登場とか、いろいろ楽しめて、私にとっては好きな映画の一つです。

また、CMにも数多く起用されており、紳士服の「DURBAN」やブランデーの「レミー・マルタン」(Rémy Martin)のCMを観て、大人になったら、ダーバンを着て、レミー・マルタンを飲むんだと思ったものでした。

さて、アラン・ドロンも、鉄道を舞台とした映画にも出演しております。
「お嬢さん、お手やわらかに!」Faibles Femmes (1959) 「さすらいの狼」L’insoumis (1965) 「高校教師」La prima notte di quieté (1972) 「真夜中のミラージュ」Notre Histoire (1984)  「 パリの灯は遠く」Mr Klein(1976)には、列車内のシーンが登場します。

特に「真夜中のミラージュ」Notre Histoire (1984) では、アラン・ドロン扮する自動車販売会社経営者がスイスの銀行で預金を引き出し、列車(TEE ヨーロッパ国際特急)でパリへ帰る途中、コンパートメントに訪れた女性と出会い、彼女を追いかけ途中下車したところから、物語は始まります。

二人が下車した駅は何処だろうと探してみました。
1984年1月までは、スイスからパリへのTEEはCisalpinoがミラノからローザンヌを経てパリまで運行されていましたので、ディジョンあたりかと思っておりましたが、背景の建物から駅はトロア(Troyes)と判明しました。列車はおそらくパリからバーゼルを経てチューリッヒに向かう元TEEのIC Arbalèteかと思われます。

そして、題名からも期待できる、「リスボン特急」Un flic (1972) では、パリを出発したリスボン行きの特急列車に、ヘリコプターから飛び乗ります。

ボルドーでターゲットはリスボン特急のワゴンリの寝台車に乗り込みます。

ヘリコプターでの追走シーンは、模型での特撮とスタジオセットです。

50年以上前の作品ですので、「ミッション・インポッシブル」のようにはいきません。

さらにもう一作、「サムライ」 Le Samouraï (1967) では、地下鉄を乗り継ぐ逃走シーンがあるだけでなく、プティ・サンチュール (Ligne de Petite Ceinture):パリ環状鉄道オルレアン サンチュール駅 (Gare d’Orléans-Ceinture) を舞台にちょっとした銃撃シーンが行われています。

30秒付近がオルレアン サンチュール駅に隣接する跨線橋銃撃の後の逃走シーン。
前後しますが38秒付近がオルレアン サンチュール駅。

もう一作品、紹介が漏れていましたので、追加します。
「仁義」 Le Cercle Rouge (1970) では、アラン・ドロン扮する主人公がマルセイユからパリまで、夜行列車の「Le Train Blue」に乗り込みます。ワゴンリの青い寝台車が連なるシーンは外せません。

トム・クルーズのように派手なアクション・シーンはありませんが、若い頃一番好きだった、洋画の俳優でした。
安らかな眠りをお祈りいたします。

イタリア 三題

先日、いつもランチで通っているイタリアンのお店で、仕事帰りに白ワインをお願いしたところリースリングを選べば、イタリアチロル地方の産とのこと。

珍しいなとGoogle先生のお世話になりましたところ、トレンティーノ・アルト・アディジェ地方北部のKellerei Eisacktal というワイナリーのものとのこと。

ワイン自体は、普通にリースリングでしたが、地図をそのワイナリーの西へと目を移すと「メラン」という地名が。Zゲージの鉄道模型を愉しんでいる方にはご存じの地名で、NOCHの最新のトランクレイアウトの商品名にもなっています。

メランの駅は、NOCHのレイアウトよりも立派な駅で、ブドウ畑も周囲にあり、トランクレイアウトを購入し手を加えてみたくなります。

また、トレンティーノ・アルト・アディジェ地方は、Venice Simplon Orient Express がインスブルックからブレンナー峠を越えてベネチアに向かう経路上でもあります。


photo @belmond.com

Kellerei Eisacktalの最寄りのキウーザ(Chiusa)駅もオリエント急行が駆け抜けたことでしょう。



そんな旅情に思いを馳せながら夕餉の時を過ごしました。


続いては、

イタリア国鉄の客車が夜の雪の駅に停車中のジャケットに惹かれて、ルトスワフスキの管弦楽作品集2を購入しました。

ずいぶん前から気になっていましたが、現代曲は苦手意識があり時宜を逸して入手困難となっていましたが、折よくアマゾンで見つけイギリスから1ケ月以上かかって受領。

曲のほうは、中盤「パガニーニの主題による変奏曲(ピアノと管弦楽編)」は馴染みのある曲で、その勢いに牽き付けられ、最後の交響曲第4番まで聴きとおすことが出来ました。
しかし、苦手な作曲家の一人であることには変わりはなさそうです。(^^ゞ

さて、この駅は何処だろうとブックレットのcover:Going to Polandを頼りのまずグーグルマップでルート検索です。

航空写真をアドリア海からウィーンに向けて線路を辿りましたが、トンネルに阻まれ幾度かルートをロストしましたが、ついに見つけました。アルプス山中に跨線橋らしきものがある駅を。

Tarviso Boscverde(タルヴィージオ ボスベルデ)駅です。

グーグルマップに共有されている画像を眺めていますと、ガラス張りの跨線橋と、斜めの階段の形がジャケットと同じです。
ナイトジェットの画像もありましたが、ローマとウィーンを結ぶナイトジェットも運行されているそうで、この駅で間違いなさそうです。


長くなりましたが、もう一題

ヨーロッパには1986年と2015年の2度訪れましたが、イタリアにはまだ訪れておりません。

1986年9月にスイスのツェルマットからロープウェイを乗り継いでクライン・マッターホルン(Klein Matterhorn 3,883m)まで上った時のことです。

西側を遠くモンブランを望む手前に、イタリア側の谷の集落が見えます。

訪れたい場所は数々ありますが、一度はイタリアにも訪れたいものです。

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2024 蝶々夫人

佐渡裕芸術監督プロデュースオペラも2021年の「メリー・ウィドウ」、2022年の「ラ・ボエーム」、2023年の「ラ・ボエーム」に引き続き、今年は「蝶々夫人」

西宮北口駅からぺデストリアンデッキを渡り兵庫県立芸術文化センターに向います

今回も2階席最前列の席で。

第1幕が降りると、蝶々さん役の高野百合絵さんはじめ、アンサンブルの皆さんもカーテンコールに応じてくださいました。
海外でのオペラ公演ではよくあることですが、幕間のカーテンコールに応じていただいたのは初めてでした。
(引用したツイートは7月17日の公演より)

幕間の一杯もお愉しみのひとつ。白ワインとともに一息。

演出や舞台装置は、2006年・2008年と同じもののようですが、メインとなるキャストはもちろんですが、女衒のゴローや叔父のゴローの振る舞い、花嫁衣裳に蝶の刺繍、桜の木をはじめとした舞台装置など、歌舞伎の一場面を観ているようで、日本人の手により「蝶々夫人」が、いわば完成形に至ったのではと個人的な感想です。

公式サイトには、この日の出演者によるリハーサルの公演写真が掲載されています。

今年もカーテンコールは撮影可能と嬉しい配慮でした。

「蝶々夫人」は、2015年のパリ・バスティーユのオペラ座以来の2度目の鑑賞です。

この、Robert Wilsonによる演出は、黒と白を基調としたもので、私には馴染めないものでしたが、パリでは今シーズンも公演予定となっています。

このRobert Wilsonによる演出のDVDは、2003年の旧アムステルダム音楽劇場による公演のものが発売されております。日本語字幕はありませんが、ご興味のある方は下記リンクからどうぞ。


これまでですと、公演終了後は大阪に戻ってから食事という流れですが、今回は余韻に浸りながらということで、会場近くの野菜ビストロ legumesで。

ブルゴーニュの赤と鹿肉をいただき、ほろ酔い加減で帰ってきました。

来年は「さまよえるオランダ人」とのこと。

2020年の「ニュルンベルクのマイスタージンガー」がコロナでキャンセルとなりましたので、初ワーグナー。今から楽しみです。

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