オリエント急行運行140周年

1983年10月4日、オリエント急行の開通記念列車がイスタンブールに向けてパリ東駅を出発してから、140周年を迎えました。

オリエント急行140周年のプロモーション動画です。
自動生成の字幕を日本語に自動翻訳してご覧いただけます。

アコー(Accor)ホテルグループ傘下のOrient Express社のサイトには、オリエント急行の歴史を辿ることができます。

アコーホテルグループは、17両のオリジナルのオリエント急行の車両を2024 年までにこの列車を復活させるパリからウィーンまで運行する計画中です。これらの車両はアールデコ様式が今も良好な状態で残っていますが、その素晴らしさを取り戻すために現在フランスの職人による改修工事が行われています。これらの車は2024 年のパリ オリンピック中に公開される予定です。

復元されるオリエント急行の車両については、本ブログでも下記のように記事にしております。

 

インスタグラムには、orientexpress140ansのハッシュタグで、いくつかの貴重な画像が投稿されていました。

 

オリエント急行140周年を記念して、フランス郵政公社(La Poste)は10月2日に記念切手を発行しました。

eBayに出品されているのを探し出し、早速オーダーしました。

eBayで出品されているのを探し出し早速購入しました。
届いたのは、公式タトウに入れられた1.80ユーロ(フランスからの国際封書料金)の小型小型シート
パリからイスタンブールに向かうオリエント急行が描かれています。
料額印面は、蒸気機関車と荷物車に続く客車。
左の耳紙にはパリのエッフェル塔
右の耳紙にはイスタンブールのアヤ・ソフィアが描かれています。
タトウは、オリエント急行の客室内をテーブルランプを中心に、窓枠の中に小型シートと同じデザインを描かれているという、小憎たらしいデザインです。
外国の記念切手の購入は、中学生の頃以来なので、何十年ぶりでしょうか。

 

2020年10月30日に「オリエント急行 ―夢の豪華列車を走らせた男―」と題してドキュメンタリー番組が放映されました。
ドイツの放送局 第2ドイツテレビ (ZDF)が、「Orient Express A Train Writes History」と題して放送されたものの翻訳版です。

またフランスの放送局 ARTE は2019年3月16日に、「Orient Express, le voyage d’une légende(オリエント急行 伝説の旅)」と題したドキュメント番組を配信しました。

オリエント急行の140周年を記念してテレビ番組は放映されるのでしょうか。

金正恩 北朝鮮総書記のロシア訪問

先月の中旬、Twitterのタイムラインに、金正恩 北朝鮮総書記が列車で、ロシアを訪問したとの記事が流れてきました。

バイデン大統領、岸田首相のキーウ訪問に続く、海外鉄道クラスタのビッグニュースです。

早速、Twitterや、YouTube等のSNSを検索に費やしたところ、続々と映像を見つけることができました。
記録という点でもいくつかの映像を紹介しましょう。

ロシア鉄道2TE25K形ディーゼル機関車が重連で、緑色の専用列車を牽く姿は見応えがあります。


© Трансмашхолдинг

鉄道模型的には、この機関車にトワイライトエクスプレスの客車を牽かせてみたいところです。

朝鮮民主主義人民共和国最高指導者専用列車
© Maxx Borisoff 

金総書記は2019年と2021年もロシアを訪問しており、SNSでは、特別列車に連結されていた電源車にも注目を浴びておりました。

2019年4月に金正恩朝鮮労働党委員長(当時)がロシアを訪問したニュース動画です。
その時のニュース動画ですが、当時のウラジオストク駅を行き交う車両が映っています。
2021年10月に金総書記がロシアを訪問したニュース動画です。
2011年10月に北朝鮮とロシアを結ぶ鉄道が開通したニュースです。

北朝鮮の平壌から羅津を経て、豆満江を渡りハサンからロシアのバラノフスキー・ハサン鉄道を経由してウラジオストク


© Voland77 

金委員長は、2018年3月に北京を列車で訪問しました。
この時、北朝鮮の朝鮮中央テレビは、金委員長が訪中に使った特別列車の内部の様子を公開しました。
2019年2月、金委員長は、トランプ アメリカ大統領を会談するため、特別列車でベトナムを訪問しました。
特別列車は、中国国鉄東風4D型ディーゼル機関車に牽かれ、中越国境のベトナム ドンダン駅に到着しました。

岸田首相のキーウ訪問

3月21日午前、ワールド・ベースボール・クラシック準決勝の放送中、「岸田総理がウクライナを電撃訪問」のテロップが速報で流れたとのこと。タイミングは村上宗隆選手が9回裏に逆転サヨナラタイムリーヒットを打って勝利するまさに直前だったとのこと。

生憎、その場面は外出中のため、視ることは出来ませんでしたが、このタイミングでのテロップの打ち方にSNS界隈では盛り上がったそうです。

本題はそこではなく、今回も、鉄ちゃん的視点から、岸田首相の利用した特別列車についての情報を収集できた範囲で記事をまとめました。

バイデン米大統領の時と同じく、ポーランドのプシェムィシル(Przemyśl)から列車に乗り込みました。

Googoleマップの表示では、バスのルートが表示されていますが、「その他のオプション」をクリックすると、鉄道のルートも表示されます。


NHK WORLD-JAPAN(@NHKWORLDJAPAN)より
岸田首相のキーウ訪問について、NHK WORLD-JAPANのYouTubeチャンネルで公開されております。当ブログへの埋め込みが認められておりませんので、上の画像をクリックした後、「YouTube で見る」のリンクから直接YouTubeからご覧ください。
1分25秒頃にЧС4(ChS4)-039電気機関車に牽かれた特別列車がキーウ駅に進入する模様が流れます。

キーウ駅では、ウクライナ外務省のジェパル第一次官が出迎えました。

ジェパル第一次官の公式ツイッターでも歓迎の記事を投稿されました。

列車を下車後、駅頭に向かいましたが、隣の車両の車番らしきものが一瞬映ります。

The Japan Teimes の記事に掲載の画像から車番が032 07008と読み取れます。

そりまらたかし@sorimaratakashi氏が、今回の岸田首相の乗車した特別列車について考察されています。Twitterの記事をご覧ください。

岸田首相は、ウクライナからポーランドを経由し、3月23日無事日本に帰国されました。

2月のバイデン大統領のキーウ訪問を機に、戦火の下ウクライナの鉄道を維持していることについて解説する記事もCNNのサイトに掲載されています。

しかし、鉄道模型については、あまり情報がなく、LS ModelsからNゲージの寝台車が2010年に発売されたという記事を検索できたくらいでした。

早く戦争が終結し、ウクライナの鉄道について見聞できるようになってほしいと思います。

冬のVenice Simplon Orient Express

昨年11月、Venice Simplon Orient Express (VSOE)を運行しているBelmond社のホームページで、12月にパリとウィーンを結ぶ便を運行するという記事を目にしました。

しかしながら、アナウンスされていた運行予定日を過ぎても、それらしいSNSの記事やYouTubeへの動画を見つけられずムズムズとした状態でした。

Instagramに投稿された記事を改めて振り返っていたところ、VSOEがウィーンではなくフランスのローヌ=アルプス地方のムティエ (Moutiers)に到着した動画を見つけました。

 
 
 
 
 
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1992年に冬季オリンピックが開催された、アルベールヴィル(Albertville)に到着した画像もInstagramに投稿されていました。

 
 
 
 
 
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Damien FUGIER(@daam_ien73)がシェアした投稿

4枚目の画像にもありますように、ムティエでは歓迎の音楽も演奏されたようです。

 
 
 
 
 
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Mairie Moutiers(@mairiemoutiers)がシェアした投稿

終着駅は ブール=サン=モーリス(Bourg-Saint-Maurice)。約20km先のプティ・サン・ベルナール峠(Col du Petit Saint-Bernard)越えればイタリアです。

 
 
 
 
 
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地元ムティエのFacebookページでもVSOEの到着の模様が記事に投稿されております。

VEOEのInstagram公式アカウントにもこのツアーの記事が投稿されていましたので紹介しましょう。

 
 
 
 
 
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Venice Simplon-Orient-Express(@vsoetrain)がシェアした投稿

Belmond社は2023年12月に、VSOEをアルベールビル、ムティエ、またはブール サン モーリスまでレギュラーツアーとして運行するとのことです。

旅行代理店のサイトでもツアーの案内とともにタイムテーブルが掲載されております。

マリ・クレール誌のイタリア語サイトでも、2023年12月このツアーが紹介されるなど、ニュースサイトやトラベルサイトなどでも紹介されつつあります。

ところで、ブール サン モーリスまでは、Eurostarが1997年より運行されています。

Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.
“Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.” Photo by Nothing is what it seems
ブール サン モーリスに停車するEurostarの画像をFlickrからシェアします。
Eurostar  |  to London
“Eurostar | to London” Photo by Fer Images
ローヌ・アルプス山麓を走行するEurostarの画像をFlckrからシェアします。
今年もEurostarは、ブール サン モーリスまで運行されています。アルベールビルに到着したEurostarです。
ブール サン モーリスまでは、Eurostarだけでなく、TGVはもちろん、Thalysなども運行されております。ローヌ・アルプスを走行する列車の動画をYouTubeからシェアします。

ゴッタルド越えやブレンナー越えのスイス・オーストリア・イタリアのアルプス山中を走行するVSOEだけでなく、フランスのローヌ・アルプスを走行するも新鮮です。
動画や画像もあまり紹介されていませんが、これから注目されることでしょう。

エリザベス女王・鉄道

2022年9月8日、イギリスの女王、エリザベス2世が崩御されました。

前日の9月8日、フォロワーさんの気になる投稿により、何やら予感のようなものがありました。

SNSでは、1975年5月に来日された折の動画や画像が続々と投稿されましたので、それらを含めて鉄道関連の記事を中心にシェアして紹介していきましょう。

5:40 近鉄特急で、鳥羽から名古屋駅に到着
6:22 新幹線で、名古屋から東京へ
英国のエリザベス女王とエディンバラ公フィリップ殿下ご夫妻が来日し、名古屋から東京へ新幹線で移動した=1975年5月12日:朝日新聞デジタル

また、日立製作所製のClass800電気・ディーゼル両用車が、イギリス南西部を走るグレート・ウェスタン・レールウェイ(GWR)で、2017年10月から運行されていますが、2014年7月のGWR レディング駅の改装完成式典に臨席され、Class800の模型をご覧になられました。

運行開始に先立つ、2017年6月には、試運転列車に約20分ご乗車され、これを記念してご乗車されたClass800第3編成には、「Queen Elizabeth II」の愛称が名付けられました。

2022年5月にロンドンを東西に横断する地下鉄の新線「エリザベス線」が部分開通しましたが、開通式典にエリザベス女王がご臨席されました。

エリザベス女王の生前から、女王の死去後の各種行事について「ロンドン橋計画」と呼ばれる計画がされていたとのことですが、女王が亡くなられたスコットランドからロンドンまで特別列車用いて棺を運ぶプランもあったようですが、様々な事情により空路運ばれることとなったそうです。

王室専用列車の元乗務員のツイート

イギリスの王室専用列車 Royal Train に関する動画を紹介しましょう。

2022年6月にエディンバラを訪問した後、ロンドンに戻る王室専用列車に乗車するため、エジンバラ ウェイバリー駅に到着したご様子
英国王立ドキュメンタリー より ロイヤル トラベルの秘密 Ep1 – ロイヤル トレインの秘密 –
国立鉄道博物館 のYouTubeチャンネルより、イギリスのロイヤル トレインの裏話

エリザベス女王は、この他にも、鉄道を利用された映像や写真がインターネット上にアップロードされております。

1969年にオーストリアを訪問された折には、ワゴン・リの客車にご乗車されたようです。

ロンドンとパリを結ぶ高速列車「ユーロスター」にも何度かご乗車されておられます。

1994年5の英仏海峡トンネル開通式にご出席
2004年4月 英仏協商100周年記念式典出席のためにウォータールー駅よりご乗車
2004年4月 英仏協商100周年記念式典出席のためにパリ北駅にご到着
2014年6月、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典出席のためにご乗車
機関車トーマスにおいても、専用列車で女王陛下がソドー島を訪問されています。
9月19日 パリのメトロ1番線George V駅が、一日だけELIZABETH II駅に

エリザベス女王の国葬は、9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われ、ウインザー城の聖ジョージ礼拝堂にフィリップ王配殿下の棺とともに埋葬されました。
安らかにお眠りになられることを、お祈り申し上げます。