近鉄電車:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (2)

2009年に近鉄リテールサービスから近鉄電車のディスプレイモデルが発売になりました。「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の第二弾は、このディスプレイモデルの走行化改造です。

2009年3月に近鉄百貨店が鉄道ジオラマ「名勝地シリーズ」として、近鉄沿線の名勝地をZゲージサイズのミニジオラマを企画販売し、ジオラマを飾る6種類の近鉄電車もZゲージサイズで2009年8月に発売されました。

RM Models 170号(2009年10月号)より
RM Models 170号(2009年10月号)より

そこで、近鉄鶴橋駅構内にあった 鉄道グッズショップ「GatanGoton」で通勤型の1230系と特急型の12200系を2両づつ買い求めました。

Zゲージ走行化改造にあたっては、ボディから窓ガラスを外し、下回りをZJゲージの485系のものと置き換えるという単純なものです。

パンタグラフについては、マイクロゲージのEF81の走行化改造にTOMIXの新幹線用を用いたという記事をインタネット上で見つけましたので、これを採用しました。

2010年に大阪上本町で開催された Osaka Z Days に来場した二組の親子が、この近鉄電車のディスプレイモデルを持参されておりましたので、走行化改造させた私の作品を展示されているレイアウトで走らせたところ、その親子はすごく興奮されました。

上本町で開催したOsaka Z daysに近鉄電車の狙いは成功でした。

24系寝台客車「北斗星」:「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 から (1)

2007年秋に北斗星に乗車して北海道を訪れたことから、この北斗星を模型で走らせてみたいと思ったところ、2005年にタカラから「マイクロゲージ」という電池式の模型が食玩として発売されており、2007年には、アキアから北斗星の牽引機であるEF81がZJゲージとして発売されたことから、マイクロゲージの客車にアキアから食玩として発売されていた485系特急電車の模型の下回りを組み合わせて、このEF81に牽かせようと、改造にとりかかりました。

Zゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」によるオープンイベント「Osaka Z Day 2020 オンライン」の企画の一つ、「Z進化形としての私の楽しみ方」車両自作編 の一部を担当しました。
当日は準備不足で、説明がgdgdになってしまいましたので、改めてここに記事をまとめさせていただきます。
「車両自作編」と謳いながら、スクラッチアンドビルドの作品は1点だけで、残りはディスプレイモデルの走行化改造という内容に、期待外れかもしれませんが、どうかご寛恕ください。

2006年、アキア(プラスアップ)から日本型Zゲージの485系電車が食玩として初めて発売され、翌年の2007年には、EF81型電気機関車が、北斗星塗装と一般色の2種が発売されました。

しかし、機関車があっても牽引する客車/貨車がない状態でしたので、2005年に、タカラ(現タカラトミー)よりZゲージスケールの食玩として発売された「マイクロゲージ: EF81・北斗星/トワイライトエクスプレス」(電池式)の客車をZゲージ走行化改造を行おうと思い立ちました。

同様に考えられた方は結構多く、当時のブログ等の記事はずいぶん参考になりました。

マイクロゲージの車両の台車の特徴としては、車輪にピボット軸が出ているのではなく、台車枠から車輪に向けて突き出ております。このため、ZJゲージの車輪をそのままはめ込むわけにまいません。台車枠に軸受けの穴をあけるには加工精度が求められます。また、ZJゲージの台車を取り付けるには、心皿部分又は床板の中心ピンの加工が必要で、これも加工精度が求められます。そこで、マイクロゲージの床板のうち台車取り付け部分をカットし、ZJゲージの床板の台車取り付け部分を切り出しで接着しました。この加工もそこそこに精度が求められますが、少々甘いところがあり、走行が不安定そうに見えます。しかし、これまでのところあまり脱線もせずに走っております。

カプラーも、マイクロゲージはアーノルドカプラーを簡略化したものが台車マウントとなっておりますが、ZJゲージの床板を切り出す際にカプラーごと切り出しておりますので、ZJゲージのひっかけ型のカプラーを流用しております。

ただ、機関車と連結するカニとオハネフの車端部については、アキアのEF81がナックル型のカプラーを装備しておりますので、アメリカのマイクロトレインズのボデイマウントタイプのマグネマティックカプラーを床板に接着しました。

完成です。

 

制作当時投稿した記事のリンクを以下に紹介します。

2007年9月に上野から札幌まで北斗星に乗車したこともあり、完成した時は嬉しさもひとしおでした。
15年も前の動画ですので画質が粗く見づらいのはご容赦ください。

その後2015年には、ロクハンから24系25型エルムセット及び北斗星JR東日本仕様セットが発売となりました。

細かいディティールはロクハンが優れているのは当然ですが、ZJゲージの車輪のため腰高感はありますが、雰囲気に違いはありません。しかし、走行の安定性は断然ですので、マイクロゲージの北斗星はお蔵入りとなってしまいました。

参考ブログ記事

ロクハン EF58形電気機関車 61号機 お召仕様

昨年末、ロクハンの新製品、EF58形電気機関車 61号機 お召仕様 が到着しました。

2022年版のカタログに突如登場しましたが、年内に無事リリースされました。
到着次第、何はともあれ、お召列車1号編成を牽かせて試運転させました。
スロースピードでの走行も安定しております。
お召列車1号編成は、2020年1月の発売でしたが、当時は牽引機とふさわしい機関車を保有しておりませんでしたので、食玩の「鉄道ファン VOL.3 ゴハチ」のEF58-61を前に置いて雰囲気を出してみました。
徳仁天皇、雅子皇后は、お召列車1号編成のご乗車されたことはありませんが、茨城国体の折のお写真をOHPフィルムに印刷して御料車の車内に収めて撮影しました。
RM Models誌の付録の「映える撮影用背景紙」を使って撮った写真をTwitterに投稿しましたところ、「映える情景写真コンペ」に入選することが出来ました。

「鉄道ファン VOL.3 ゴハチ」は、JR東日本商事:サンクアール:はっぴぃえんど:交友社の4社により発売されたものです。

この機会にロクハンのEF58と食玩のEF58と比べてみました。
全長 19,900 mmの220分の1が90.45mmですが、食玩が約120mmに対してロクハンは95mmとスケールに近づいています。

このスケール比を見てしまうと10年以上に亘って仕掛状態の食玩の走行化改造も萎えてしまいます。
中途半端に放り出したくはありませんが、悩むところです。

さて、食玩のEF58-61のジオラマとなっているのは原宿駅の宮廷ホームです。
この宮廷ホームのある原宿駅は、大正時代に建てられたレトロな駅舎がいい雰囲気を醸し出されていましたが、2020年に老朽化に伴い解体されました。
2016年7月に東京出張の折に訪問した画像を紹介しましょう。

オプションの日章旗を先頭に建てて走らせた動画をYouTubeに投稿しましたので、ここに紹介します。

お召列車1号編成は、テールライトも点灯する仕様となっております。上の動画を撮影した折のスナップも併せて紹介します。

ロクハンの新製品

ロクハンの新製品の予約受付開始がロクハンホームぺージで掲載されています。


EF63形電気機関車 1次型 青/2次型 茶 重連セット ご予約受付中!


Zショーティー キハ32形 鉄道ホビートレイン ご予約受付開始!


Zショーティー キハ32 四国色 ご予約受付開始!


Zショーティー DB ICE3 Class406 RED ご予約受付開始!


Zショーティー DB ICE3 BR406 Green Stripes ご予約受付開始!


Zショーティー DB ICE3 BR406 Europa/Europe ご予約受付開始!

公式ツイッターによる、8月19日~21日東京ビッグサイト東1ホールで開催された「第21回国際鉄道模型コンベンション」の紹介です。
カタログに掲載の481系ボンネット型「雷鳥」やEF58型電気機関車61号機の試作品も展示されたようです。
鉄道模型YouTuberのSHIGEMON氏の「第21回 国際鉄道模型コンベンション(JAM)に行ってきた / Nゲージ 鉄道模型」の動画です。
9:58 からがロクハンのパートです。

私が所属するZゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」が、10月22日(土)に開催するオープンイベント「Osaka Z Day 2022 オンライン」においても、㈱トイテック ロクハン事業部様のご厚意により、展示用サンプル並びに試作品の一部をお借りし、会場で展示する予定です。
Baden谷九では、事前申込制で、ゲスト参加者を募集しております。参加ご希望の方は、Baden谷九ホームぺージ掲載の要領に従い、ゲスト参加をお申し込みください。

メルクリン/ロクハン カタログ

先月にドイツのメルクリン 2021/2022版カタログが、今月は、日本のロクハン 2022版カタログが手許に届き、それぞれTwitterで速報しましたが、改めて記事にまとめました。

A4横版で408ページの内、Zゲージは55ページに亘り179点が掲載されており、ベルギー・ハンガリー・スウェーデンのディーゼル機関車、スイス・オーストリア・スウェーデンの電気機関車やスイス・オーストリア・フランス・ポーランド・アメリカの貨車が掲載されるなど、国際色豊かな内容です。

発行は、昨年秋ですので、1月に発表の2022年新製品は掲載されていないのは当然なのですが、少し寂しいところです。

A4縦版で105頁、冒頭3ページには新製品の予告。Twitterでも投稿したように、待望の485系ボンネット雷鳥とEF58お召専用機が予告され、ZショーティはドイツのICE3が3種予告されております。

485系ボンネット雷鳥は、基本セット5両ということで、489系白山色と同様に両端クハにモハが1ユニットとサロの組み合わせと思われますが、「◎車番変更用インレタ付属」という気になる語句が。ひょっとして、付属編成は、ひばりと共用し、車番を付属インレタで変更せよということでしょうか。だとしたら残念なお知らせです。
さらに、489系ボンネット国鉄色もやがて発売されると思われますので、こちらも同様に対応されるのでしょうか?

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