イタリア 三題

先日、いつもランチで通っているイタリアンのお店で、仕事帰りに白ワインをお願いしたところリースリングを選べば、イタリアチロル地方の産とのこと。

珍しいなとGoogle先生のお世話になりましたところ、トレンティーノ・アルト・アディジェ地方北部のKellerei Eisacktal というワイナリーのものとのこと。

ワイン自体は、普通にリースリングでしたが、地図をそのワイナリーの西へと目を移すと「メラン」という地名が。Zゲージの鉄道模型を愉しんでいる方にはご存じの地名で、NOCHの最新のトランクレイアウトの商品名にもなっています。

メランの駅は、NOCHのレイアウトよりも立派な駅で、ブドウ畑も周囲にあり、トランクレイアウトを購入し手を加えてみたくなります。

また、トレンティーノ・アルト・アディジェ地方は、Venice Simplon Orient Express がインスブルックからブレンナー峠を越えてベネチアに向かう経路上でもあります。


photo @belmond.com

Kellerei Eisacktalの最寄りのキウーザ(Chiusa)駅もオリエント急行が駆け抜けたことでしょう。



そんな旅情に思いを馳せながら夕餉の時を過ごしました。


続いては、

イタリア国鉄の客車が夜の雪の駅に停車中のジャケットに惹かれて、ルトスワフスキの管弦楽作品集2を購入しました。

ずいぶん前から気になっていましたが、現代曲は苦手意識があり時宜を逸して入手困難となっていましたが、折よくアマゾンで見つけイギリスから1ケ月以上かかって受領。

曲のほうは、中盤「パガニーニの主題による変奏曲(ピアノと管弦楽編)」は馴染みのある曲で、その勢いに牽き付けられ、最後の交響曲第4番まで聴きとおすことが出来ました。
しかし、苦手な作曲家の一人であることには変わりはなさそうです。(^^ゞ

さて、この駅は何処だろうとブックレットのcover:Going to Polandを頼りのまずグーグルマップでルート検索です。

航空写真をアドリア海からウィーンに向けて線路を辿りましたが、トンネルに阻まれ幾度かルートをロストしましたが、ついに見つけました。アルプス山中に跨線橋らしきものがある駅を。

Tarviso Boscverde(タルヴィージオ ボスベルデ)駅です。

グーグルマップに共有されている画像を眺めていますと、ガラス張りの跨線橋と、斜めの階段の形がジャケットと同じです。
ナイトジェットの画像もありましたが、ローマとウィーンを結ぶナイトジェットも運行されているそうで、この駅で間違いなさそうです。


長くなりましたが、もう一題

ヨーロッパには1986年と2015年の2度訪れましたが、イタリアにはまだ訪れておりません。

1986年9月にスイスのツェルマットからロープウェイを乗り継いでクライン・マッターホルン(Klein Matterhorn 3,883m)まで上った時のことです。

西側を遠くモンブランを望む手前に、イタリア側の谷の集落が見えます。

訪れたい場所は数々ありますが、一度はイタリアにも訪れたいものです。

ガラス電車-ドイツ国鉄BR491形 (Gläserner Zug)

今年も半ばを過ぎてしまいましたが、昨年(2023年)のZゲージ鉄道模型車両の新規入線は、メルクリンが年初に昨年発売の 88232 “SBB CARGO BR193 Vectron” と 年末に 80633 “2023年クリスマス車両(荷物車)”。そして、ロクハン Zショーティーの ST015-1 “DB Class491 Olympic Blue” と ST015-2 “DB Class491 Gentian Blue” (ガラス電車)の4両とちょっと寂しいものでした。

古い話で恐縮ですが、「鉄道ファン」誌の1983年6月号の表紙をオリンピック・ブルーのガラス電車が飾りました。

この、ガラス電車(ロクハンではClass491と呼んでいますが、ドイツ風にBR491あるいは旧番のET91のほうがなじみがあるのではないでしょうか。)については、ウィキペディアをご覧いただくとして、このZショーティーのガラス電車は1972年のミュンヘンオリンピック前後の時期のオリンピック・ブルー、最終期の青と白のツートンカラーの2種類が製品化されました。オリンピック・ブルーの青色が少し淡いような気がしますが、かなり精巧に出来ており、このようにフルサイズのガラス電車と並べても遜色のない出来です。


ひととおり眺めたところで、動力シャーシを取り付け、超ミニトランクレイアウトの背景をツークシュピッツェ山に差し替え撮影会を開催しました。
精工な仕上がりですが、パンタグラフが破損しやすいところが難点で、開封して試走中にシングルアームパンタを破損してしまい、補修用パーツをオーダーする羽目となりました。

ところで、Zゲージ フルサイズのガラス電車を紹介しましょう。

Schmidt Modelleisenbahnen (現在は廃業) が2000年に、エッチング完成車両の赤とベージュのET91を最初にリリースし、その後、オリンピック・ブルー、最終期の青と白のツートンカラーの3つのタイプがリリースされました。

https://www.lokomotiven-bahls.de/ より

Bahls Modelleisenbahnen では、このSchmidtの製品を再生産する予定があると2018年にアナウンスがありましたが、5年以上経過した今、どうなのでしょうか。

Baden谷九のメンバーでも、TOTOさんが赤とベージュ、青と白の2つのタイプを、私がオリンピック・ブルーのタイプを所有しており、Baden谷九の10周年記念パーティでは3両が揃踏みしました、

Schmidtのガラス電車ですが、私は2013年10月にeBayで落札しましたが、この時、以下のようにレアの車両を一気に落札出来たのは幸運でした。


SpurZ–SCHMIDT..Gläserner Zug DB BR 491001-4..OVP / 3 A 940
Price: EUR 1,004.99

SpurZ–SCHOLZ WESTMODELL–33 017..Schienenbus Wismar..OVP / 4 B 887
Price: EUR 399.00

SpurZ–SCHMIDT..Turmtriebwagen DB BR 7011 26-5..OVP / 3 A 944
Price: EUR 176.00

SpurZ..E- Lok DR BR ET 194 11..Handarbeitsmodell kleinserie / 4 B 213
Price: EUR 163,00

ガラス電車といえば、バイエルン地方を中心に走行していたという印象がありましたので、ドイツ最高峰のツークシュピッツェ山(Zugspitze 2,962m)の画像を背景に撮影

また、Baden谷九が開催した「第三回 Osaka Z Workshop」の準備に持参して、このように皆さんのレイアウト上で記念撮影も

前オーナーが2両繫げて走らせていたようで、片側のスカートが連結のため欠き取られているのが残念です。白色のストライプも剥げているところもありますので、補修したいところです。

Baden谷九2024初夏の運転会

6月15日(土)枚方市総合文化芸術センター別館において、私が参加している、Zゲージ鉄道模型を愉しむグループ「Baden谷九」の運転会が開催されました。
運転会は、Baden谷九が策定したレイアウトモジュール「RZモジュール」をメンバーがシーナリーを制作したものを含めて26台繫げ、内周外周合わせて総延長20m(実物換算4.4km)超というもので、カメラカーでの前面展望の映像を撮影したり、デジタルコントロールされた列車が警笛やエンジン音を鳴らしながら走らせたり、メンバーの中で何かと話題になっているトランクレイアウトを持ち込んだりという内容でした。

SNSでの映えを狙って「水鏡」を表現しました。
ドイツ・ワイン街道のブドウ畑を表現しようと、フォーリッジを垣根仕立てで植え込みました。
6.5mmに改軌されたKATOのレーティッシュ鉄道の列車たちを、Zゲージのトランクレイアウトで運転させていただきました。
運転会終了後は隣駅の事務所まで移動し懇親会を開催しました。完成間近の共同レイアウトでドイツ・ワイン街道の列車を走らせながら、ドイツ・ワイン街道産のワインも堪能しました。(^^♪

今回の運転会にあたり、習作として制作したシーナリーですが、次回の運転会までには更に手を加えたいと思います。

Sommer-Neuheiten 2024

メルクリン社から夏の限定品 Sommer-Neuheiten 2024 が5月7日に発表になりましたので、早速紹介しましょう。

新製品のプロモーションビデオがYoutubeで公開されており、18:26からがZゲージについての映像です。

Zゲージの新製品は

80634 Z Gauge Christmas Car for 2024
80834 Märklin Magazin Z Gauge Annual Car for 2024
82164 PANTONE Color of the Year for 2024 Car
88099 Diesel Pneumatic Compressed Air Locomotive V 3201
88241 Class Re 620 Electric Locomotive (SBB Cargo)
88251 Class 515 Rechargeable Battery Powered Rail Car with Class 815 Control Car

の6種類

88099はダイキャスト-ブロンズ製 V120型ディーゼル機関車。
88251は2022年のインサイダーモデルのETA 150 / ESA 150 蓄電池動車/付随車のタルキスカラー版。インサイダーモデルを発注せず、こちらを待ったほうが良かったかな(^^ゞ

英語版カタログはこちらから、ダウンロードできます。

https://streaming.maerklin.de/public-media/24/sn/mae/EN_maerklin_sonh2024.pdf

Marklin Z Neuheiten 2024

メルクリン社の2024年の新製品が、1月8日に発表となりました。

例年のように、カタログからZゲージの新製品を抜粋して紹介しましょう。

今年は次の29点です。

80035 Z Gauge Museum Car for 2024
80334 Z Gauge Insider Annual Car for 2024
81282 EC 64 “Mozart” Train Set with a Class 103 Electric Locomotive
82092 Carbide Container Car Set.
82156 Type Hbis-t 299 Sliding Wall Boxcar
82542 Type Eanos High-Side Gondola Set
82641 Display of Type Sgns Container Flat Cars
86004 Boxcar in Real Bronze
86235 Type Off 52 Auto Transport Car Set
86684 ÖBB Stake Car Set
87061 Set with 6 Pairs of Rebuild Cars in a Display
87503 “Rügen Sunbathers Mixed Use Train” Car Set
87568 KPEV Car Set with 3 Compartment Cars
87663 SBB Type EW IV Passenger Car Set
88018 Class 01.5 Steam Locomotive
88069 Class 78 Passenger Train Tank Locomotive
88211 WEG Class V 125 Diesel Locomotive
88229 ÖBB Class 1020 Electric Locomotive
88362 Norway Diesel Locomotive with Snowplows
88510 Class V 90 Diesel Hydraulic General-Purpose Locomotive
88594 SBB Class Re 4/4 II Electric Locomotive
88808 Class 218 Diesel Locomotive
88820 Class VT 88.9 Rail Bus
88976 Steam Locomotive 044 389-5
88986 Class 055 Steam Locomotive
88995 KPEV Class P8 Steam Locomotive
89013 Building Kit for Special Track Bumper
89708 Building Kit for “Jagstzell” Station
89808 Hanau Main Station Temporary Signal Tower Kit

英文カタログはこちらから

81282 EuroCity “Mozart”がいきなり目につきますが、赤一色のBR103は残念な組み合わせです。
82641 コンテナ貨車セット、87663 SBB客車セットもEp6ですので最新の機関車にも似合います。
88594 SBB Re4/4 IIは初期型の菱形パンタグラフ搭載車です。
86004 ブロンズ貨車も今年で5つめ。

もちろん、インサイダーモデルの88820 VT88.9レールバスも魅力的です。

詳しくはカタログをご覧ください。

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