Nightjet – Paris 2023

2023年冬のダイヤ改正で、パリ-ベルリン間にNightjetが週3便運行されると、フランスのLa Vie du Rail誌ニュースサイトに記事が掲載されました。

ベルリンからの初便が12月12日パリ東駅に到着した時の動画です.

この日、パリ東駅に到着した時は、上の動画でもお判りいただけますように、パリ・ウィーン・ベルリンの風景のラッピングが施されたフランスのリース会社Akiem所有のBR185型電気機関車でした。

Nightjetなどヨーロッパの夜行列車のルートマップです。
この地図によりますと、ベルリンからの便は、フランクフルトを過ぎて、ブリュッセル行の便を分割し、ウィーンからの便を併合するようです。
マンハイムで1時間以上停車しますので、ここで分割ですね。

チェコの鉄道サイトvagonWEBでは、編成表とともに時刻表も掲載されています。

このページは、ウィーン発パリ東駅のNJ468便です。
ベルリン発のNJ40424便と同じくマンハイム発04:20でパリ東駅着が 10:24ですので、上のタイムテーブルをあわせると、マンハイムでベルリンからのNJ40404便とウィーンからのNJ468便が併合されると想像がつきます。

ベルリン発の便はまだ掲載されておりません。掲載され次第、この記事をアップデートしようと思います。

Nightjetに限定ですが、こちらの路線図のほうが、わかりやすいですね。

ÖBB Nightjetの概要は、wikipediaをご覧ください。日本語ページもありますが、ドイツ語ページをweb翻訳で読まれるほうが良いでしょう。


2021年冬のダイヤ改正で、パリ-ウィーン間のNightjetの運行が開始され、ユーロナイトのオリエント急行が2007年6月にTGV東線の開業に伴うパリ乗り入れが取りやめ以来、14年ぶりのパリーウィーン間の直通夜行列車が復活しました。

この、ウィーン-パリ間のNightjetの運行開始にはオーストリア連邦鉄道(ÖBB)が、Twitterにパリ到着時の動画を投稿するなど、力が入っておりました。

先ほど紹介しました、チェコの鉄道サイトvagonWEBの、2021年冬ダイヤの編成表です。

ウィーンからの初便が到着したパリ東駅では歓迎の式典が催されました。

SNCF 185 552-7 Nightjet, Karlsruhe Hbf

Nightjetを牽引したフランス国鉄(SNCF)のBR185型電気機関車には、パリとウィーンの風景を描いたラッピングが施されていました。

2021年12月13日には、パリからウィーンに向けて折り返しのNightjetの初便が出発しました。

Nightjetのパリーウィーン便の運行開始に先立つ、2021年5月にはパリーニース間の夜行列車が4年ぶりに運行を再開し、日本のニュースサイトでも動画が公開されました。

日本では、東京-高松・出雲市を結ぶ「サンライズ瀬戸・出雲」が唯一の夜行列車となってしまいましたが、ヨーロッパでは、環境への影響を配慮して、夜行列車復活の機運が高まっているようです。

以下に東洋経済オンラインの記事を紹介します。

日本でも夜行列車が復権するときが来るのでしょうか。

オリエント急行運行140周年

1983年10月4日、オリエント急行の開通記念列車がイスタンブールに向けてパリ東駅を出発してから、140周年を迎えました。

オリエント急行140周年のプロモーション動画です。
自動生成の字幕を日本語に自動翻訳してご覧いただけます。

アコー(Accor)ホテルグループ傘下のOrient Express社のサイトには、オリエント急行の歴史を辿ることができます。

アコーホテルグループは、17両のオリジナルのオリエント急行の車両を2024 年までにこの列車を復活させるパリからウィーンまで運行する計画中です。これらの車両はアールデコ様式が今も良好な状態で残っていますが、その素晴らしさを取り戻すために現在フランスの職人による改修工事が行われています。これらの車は2024 年のパリ オリンピック中に公開される予定です。

復元されるオリエント急行の車両については、本ブログでも下記のように記事にしております。

 

インスタグラムには、orientexpress140ansのハッシュタグで、いくつかの貴重な画像が投稿されていました。

 

オリエント急行140周年を記念して、フランス郵政公社(La Poste)は10月2日に記念切手を発行しました。

eBayに出品されているのを探し出し、早速オーダーしました。

eBayで出品されているのを探し出し早速購入しました。
届いたのは、公式タトウに入れられた1.80ユーロ(フランスからの国際封書料金)の小型小型シート
パリからイスタンブールに向かうオリエント急行が描かれています。
料額印面は、蒸気機関車と荷物車に続く客車。
左の耳紙にはパリのエッフェル塔
右の耳紙にはイスタンブールのアヤ・ソフィアが描かれています。
タトウは、オリエント急行の客室内をテーブルランプを中心に、窓枠の中に小型シートと同じデザインを描かれているという、小憎たらしいデザインです。
外国の記念切手の購入は、中学生の頃以来なので、何十年ぶりでしょうか。

 

2020年10月30日に「オリエント急行 ―夢の豪華列車を走らせた男―」と題してドキュメンタリー番組が放映されました。
ドイツの放送局 第2ドイツテレビ (ZDF)が、「Orient Express A Train Writes History」と題して放送されたものの翻訳版です。

またフランスの放送局 ARTE は2019年3月16日に、「Orient Express, le voyage d’une légende(オリエント急行 伝説の旅)」と題したドキュメント番組を配信しました。

オリエント急行の140周年を記念してテレビ番組は放映されるのでしょうか。

近畿の車窓から

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

ホテル阪急インターナショナルにおいて、4月のある日、とある団体の研修会後の懇親会の企画の中で、近畿地方の日本酒を提供するにあたり「近畿の車窓から」と題して、車窓の動画を流すこととなりました。
そこで、私の撮影した車窓動画を中心に、後輩がBGMを交えて編集し、当日は解説を交えてBGVとして流しました。
当日の動画は、楽曲の権利関係で公開は出来ませんが、Instagramのリール機能により動画を再編集いたしました。ぜひご覧ください。
♪世界の車窓から

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

阪急電鉄大阪梅田駅からは、神戸三宮駅、宝塚駅、京都河原町駅に向かって、毎時0(ゼロ)分には特急・急行電車が同時に出発します。
そして、淀川を渡り十三駅で、神戸線、宝塚線、京都線の3方向に分かれていきます。
♪三都物語
🍶秋鹿 生もと特別醸造品 GOLDENCOMBI:大阪府 秋鹿酒造

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

明石海峡大橋は、高度急成長期には新幹線を走らせる構想がありましたが、残念ながら石油ショックにより幻に終わってしまいました。
今回は、明石海峡大橋を渡る車窓を新幹線の車窓と見立て、大阪湾を船舶が行き交う風景をご覧ください。
♪TSUNAMI
🍶福寿 純米吟醸 量り売り:兵庫県 神戸酒心館

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

京都の丑寅(北東)の方角にある貴船神社(きふねじんじゃ)は、鬼にまつわる伝説がいくつかあります。
出町柳駅から貴船神社への入口である貴船口(きぶねぐち)駅を経て鞍馬駅に至る叡山電鉄には、市原駅と二ノ瀬駅の間に「もみじのトンネル」と呼んでいる場所があります。
「もみじのトンネル」は電車の車窓からでないと見ることが出来ません。展望列車「きらら」の先頭からの風景をお楽しみください。
♪炎
🍶澤屋まつもと 守破離 山田錦:京都府 松本酒造

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

JR東海が所有する東海道新幹線では、TOKIOの「AMBITIOUS JAPAN!」が車内チャイムとして使用されております。
20年間使用された車内チャイムもまもなく変更されるとのことです。
近畿の車窓ではありませんが、富士山を望み走る東海道新幹線の車窓をご覧いただきながら「AMBITIOUS JAPAN!」をお聴きください。
♪AMBITIOUS JAPAN!
🍶松の司 純米大吟醸 黒ラベル:滋賀県 松瀬酒造

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

大阪上本町駅を出発した特急「伊勢志摩ライナー」は、最初のトンネル「新玉手山トンネル」を抜けますと奈良県に入ります。
奈良県最初の停車駅、大和八木駅は京都駅から橿原神宮前駅を結ぶ近鉄橿原線と十字に交差する交通の要所となっており、京都から伊勢志摩・名古屋に向かう近鉄特急が、方向を変えて左手から合流します。
♪遠くへ行きたい
🍶風の森 ALPHA 2:奈良県 油長酒造

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

桂川、宇治川、木津川の三つ川は、大阪府と京都府の境界付近で合流し、名も淀川と改めます。
近畿地方を大雪が襲った翌朝、大阪から京都に向かう京阪特急は、安全を確認しつつ、ゆっくりと進行していきました。
♪雪の華
🍶作 純米大吟醸 新酒 火入:三重県 清水清三郎商店

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

京都・大阪と和歌山県の白浜・新宮を結ぶ特急「くろしお」号の中で先頭車両がパノラマ展望車となっている283系「オーシャンアロー」型を使用している列車があります。
和歌山県日高郡の切目駅から岩代駅の区間では海岸線が線路際まで迫っています。雄大な太平洋を望む車窓風景をお楽しみください。
♪いい日旅立ち
🍶黒牛 純米大吟醸:和歌山県 名手酒造店

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

 桂川、宇治川、木津川が合流するエリアの宇治川と木津川を隔てる堤防は、背割堤と呼ばれ、200本以上の桜が植えられており、春には多くの花見客で賑わいます。
♪さくら(独唱)
🍶龍神丸 大吟醸 袋吊るし:和歌山県 高垣酒造

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Yukio Kashiwa(@jkashy)がシェアした投稿

鉄道唱歌のチャイムとともに、大阪駅に到着しました。
♪鉄道唱歌

大阪国税局ホームページでは、関西2府4県にある見学可能な酒蔵や資料館等を掲載した、関西2府4県「酒蔵ガイドマップ」を公開しています。
「酒蔵ガイドマップ」を片手に、酒蔵めぐりの旅に出かけたいものです。

冬のVenice Simplon Orient Express

昨年11月、Venice Simplon Orient Express (VSOE)を運行しているBelmond社のホームページで、12月にパリとウィーンを結ぶ便を運行するという記事を目にしました。

しかしながら、アナウンスされていた運行予定日を過ぎても、それらしいSNSの記事やYouTubeへの動画を見つけられずムズムズとした状態でした。

Instagramに投稿された記事を改めて振り返っていたところ、VSOEがウィーンではなくフランスのローヌ=アルプス地方のムティエ (Moutiers)に到着した動画を見つけました。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Tom Gdt(@gdttom)がシェアした投稿

1992年に冬季オリンピックが開催された、アルベールヴィル(Albertville)に到着した画像もInstagramに投稿されていました。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Damien FUGIER(@daam_ien73)がシェアした投稿

4枚目の画像にもありますように、ムティエでは歓迎の音楽も演奏されたようです。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Mairie Moutiers(@mairiemoutiers)がシェアした投稿

終着駅は ブール=サン=モーリス(Bourg-Saint-Maurice)。約20km先のプティ・サン・ベルナール峠(Col du Petit Saint-Bernard)越えればイタリアです。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Pierre(@gladouks)がシェアした投稿

地元ムティエのFacebookページでもVSOEの到着の模様が記事に投稿されております。

VEOEのInstagram公式アカウントにもこのツアーの記事が投稿されていましたので紹介しましょう。

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Venice Simplon-Orient-Express(@vsoetrain)がシェアした投稿

Belmond社は2023年12月に、VSOEをアルベールビル、ムティエ、またはブール サン モーリスまでレギュラーツアーとして運行するとのことです。

旅行代理店のサイトでもツアーの案内とともにタイムテーブルが掲載されております。

マリ・クレール誌のイタリア語サイトでも、2023年12月このツアーが紹介されるなど、ニュースサイトやトラベルサイトなどでも紹介されつつあります。

ところで、ブール サン モーリスまでは、Eurostarが1997年より運行されています。

Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.
“Eurostar set 3227 in Bourg St. Maurice, 1998.” Photo by Nothing is what it seems
ブール サン モーリスに停車するEurostarの画像をFlickrからシェアします。
Eurostar  |  to London
“Eurostar | to London” Photo by Fer Images
ローヌ・アルプス山麓を走行するEurostarの画像をFlckrからシェアします。
今年もEurostarは、ブール サン モーリスまで運行されています。アルベールビルに到着したEurostarです。
ブール サン モーリスまでは、Eurostarだけでなく、TGVはもちろん、Thalysなども運行されております。ローヌ・アルプスを走行する列車の動画をYouTubeからシェアします。

ゴッタルド越えやブレンナー越えのスイス・オーストリア・イタリアのアルプス山中を走行するVSOEだけでなく、フランスのローヌ・アルプスを走行するも新鮮です。
動画や画像もあまり紹介されていませんが、これから注目されることでしょう。

エリザベス女王・音楽

前回、「エリザベス女王・鉄道」で投稿しましたように、2022年9月8日、イギリスの女王、エリザベス2世が崩御され、9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院で国葬が執り行われ、ウインザー城の聖ジョージ礼拝堂にフィリップ王配殿下の棺とともに埋葬されました。
SNSでは、動画やテキストが続々と投稿されましたので、その中からシェアして音楽に関して気になったものを中心に紹介していきましょう。

エリザベス女王がお亡くなりになった瞬間、バッキンガム宮殿には、虹が架かったとのことです。
エリザベス女の王崩御の報を受け、BBCプロムスはフィラデルフィア管弦楽団の演奏を中止して1分間の黙祷の後に英国歌とエルガーのニムロッドが演奏されたとのことです、
エルガーの行進曲「威風堂々」の1番の中間部には、「希望と栄光の国」(Land of Hope and Glory)の歌詞がつけられており、「イギリス第2の国歌」または「イギリス愛国歌」と称されています。
ルール・ブリタニア(Rule, Britannia!)は、イギリスの愛国歌で、BBCプロムス・ラストナイトでも、観客を交えて合唱されます。
エルガーの編曲による、聖歌の「エルサレム」も愛国歌として、BBCプロムス・ラストナイトでも、毎年演奏されます。
“I Vow to Thee, My Country ” は英国の愛国的な賛美歌で、グスタフ ホルストの組曲「惑星」の「ジュピター」に詩がセットされています。
エルガーの「エニグマ変奏曲」のうち、第9変奏 「ニムロッド」
(Nimrod)は、第一次大戦の戦没者追悼の式典で演奏されることから、追悼の場面でも多く使用されています。
大阪のPromsと言っては過言かもしれませんが大阪クラシック、2020年と2021年の最終日のアンコールでは、ニムロッドが演奏されました。
今年も演奏されるかなと思っておりましたが、ニムロッドの後に八木節では明暗の差があり過ぎるためでしょうか、2022年はマスカーニのカヴァレリア・ルスティカーナ前奏曲でした。
英国女王エリザベス 2 世の国葬 – ライブストリーム
エリザベス 2 世女王の葬儀: 礼拝中に演奏されたすべての音楽のプログラム
Spotifyに登録されたエリザベス女王の国葬(Queen’s Funeral & Committal)のプレイリスト
イギリス国歌も、チャールズ3世の即位とともに、「国王陛下万歳」(God Save the King)となりました。
今年6月のエリザベス 2 世のプラチナ ジュビリー(即位70周年祝典)での「女王陛下万歳」(God Save The Queen)
ベートーヴェン:「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲
パガニーニ:「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による変奏曲
ヨハン・セバスティアン・バッハの幻想曲とフーガ(BWV562)が流れる中、エリザベス女王の棺はウェストミンスター寺院を後にしました。
エリザベス女王専属のバグパイプ奏者による、セントジョージ礼拝堂で女王の棺が地下に降ろされていく際の「最後の演奏」です。


余談ですが、2015年にロンドンを訪れた折、9月19日は、バッキンガム宮殿の前を歩き、ウェストミンスター寺院を通りビッグベンの対岸までバスで移動しました。
日付が同じというだけですが、「縁」を感じます。

厳かに執り行われた9月19日の国葬を終え、イギリスの服喪期間は終わりました。
チャールズ3世新国王の下、総理大臣もリズ・トラスに代わり、新しい時代の到来が予感されます。

PAGE TOP