Zugbildung2 MIBA Report

さて、現在の列車編成はこのようにわかるのだが、過去の列車編成はどうだったのだろう。
特にメルクリンのZゲージは現行の車種が少なく、私の興味も訪独した頃のものが中心だ。
そこで、ネットや書籍を探すこととなる。
ネットというのは便利なもので、出版社が発売している書籍の詳細な内容も検索するように出来ている。
昨年、La vie du Railで紹介した、Trains d’ Europeの2冊も、TEEやInterCityの編成を知るには役立ったが、メルクリンといえばドイツである。
MIBAという鉄道模型雑誌の出版社からは、MIBA Reportという書籍が発行されており、この中で”Zugbildung”と題するものが4冊発行されている。
Zugbildung_miba
購入した順に紹介しよう。
Zugbildung (4)
DB-Reisezüge der Epoche IV
Zugbildung_m4
訪独した時は既にこの時代の末期であったが、TEEの全盛期 エポック4時代の旅客列車、TEEやICだけでなく一般の旅客列車も収録されている。
Zugbildung (1)
DB-Reisezüge der Epoche 3
Zugbildung_m1
メルクリンのZゲージを買い揃えていくとエポック3時代も徐々に増えてきた。
戦後から、蒸気機関車が牽引していた頃のラインゴルト号やTEEの創始期の列車が収録されている。
Zugbildung (2)
Güterzüge: Verkehr, Zugbildung, Betrieb
Zugbildung_m2
買いたいなと思った時は既に版元売切となった貨物編。昨年eBayで落札したもの。SallerがPayPalに対応していないため郵便為替で送金したため手数料負担が痛かった。
Zugbildung (3)
DRG-Reisezüge der Epoche II
Zugbildung_m3
ここまで揃ったので全巻揃えよういうことで第二次世界大戦前 エポック2の時代も。
ここで、エポックって何?という方も多いだろうと思う。ヨーロッパの鉄道における時代の区分で、各国によって同年代であっても異なる。
下表はドイツのもので、

1920-1925 1945-1950 1965-1970 1985-1990 2005-1010
Epoche I
Epoche II
Epoche III
Epoche IV
Epoche V
Epoche VI

現在ではエポック6に移っているようだ。ちなみにEpocheは「エポッへ」と読むらしい

Karte3 Fahrplankarte fuer Bus und Bahn

縦120cm×横80cmサイズの折りたたみマップで、裏表にそれぞれドイツ全土が1:750,000で描かれている。
そして別冊には、ベルリンが1:250,000で、13都市が1:375,000での詳細図と索引が掲載されている。
03fahrplankarte01
タイトルFahrplankarte fur Bus und Bahn. Deutschland 2004/2005
地図
出版社:Verkehrsclub Deutschland (2004)
言語:ドイツ語
ISBN-10:3933772036
購入先:Amazon.de
価格:11.96EURO
Fahrplankarteと題しているので、時刻表地図というか交通地図と訳すればよいのだろうか。
03fahrplankarte02
ドイツ全土の鉄道とバスのマップなのだが、
ICE,IC,ECなどRE・RB・S-bahn・U-bahnが私鉄やJRの都市近郊区間の車内の地図のように種別により色分けされ、停車駅もわかるよう描かれおり、しかも、列車頻度により線の太さが異なるという凝りよう。主要駅間の所要時間も掲載されている。
裏面は、Die touristidche Seiteとあるので旅行者用地図という意味だろうか。
03fahrplankarte03
表より少しシンプルで、保存鉄道や主な観光地、ハイキングコースなども描かれている。

Karte2 Eisenbahnatlas Deutscland

昨年秋にTrain24.deという通販サイトより購入した本の1冊。atlasと題していることからわかるように、ドイツの鉄道地図帳のことだ。
04eisenbahnatlas01
タイトルEisenbahnatlas Deutschland. Ausgabe 2007/2008
ハードカバー:231ページ
出版社:Schweers + Wall (2007)
言語:ドイツ語
ISBN-10:3894941367
購入先:Train24.de
価格:40EURO
04eisenbahnatlas02
1:300,000で見開き58.5枚の地図と、1:100,000の74都市の詳細図で構成されており、幹線・ローカル線、複線・単線、電化方式、狭軌路線、時刻表の路線番号や正式な路線番号など、多岐に渡って掲載されている。
04eisenbahnatlas03
また、詳細図ではメトロやトラムも掲載されている。
スイス版・オーストリア版が刊行されているほか、2008年版ではDVDに記録したデジタル版も出版されている。
ドイツ鉄道のファンには1冊手許に置いていたも損はないだろう。

Zugbildung1 列車編成表

もう何十年も前のことであるが、小学生だった私はエレクトーンを習っていた。あるエレクトーンの授業の日に、先生のお宅に置いてあった時刻表を目にしてパラパラとページをめくって眺めていると、巻末のピンクのページの半ばで目が釘付けになったのが今でも記憶に残っている。そこには、国鉄の特急・急行の列車編成表と、あさかぜなどの寝台列車の見取り図が掲載されていたからである。それまでは、鉄道というか電車は絵本やおもちゃを通じての興味の対象でしかなかったのが、時刻表を通じて、奥深い世界に引き込まれいき、新聞報道等でのダイヤ改正による特急の廃止・新設などにも関心を示し、ダイヤ改正の都度時刻表を買い求めたりするようになっていったのであった。
さて、話は現在に戻そう。私の目下の関心はドイツを中心とした地域なのだが、ドイツの時刻表では先述の列車編成表という形ではなく、車内の見取り図と、トーマスクックの時刻表をご覧になった方はおわかりと思うが、列車を構成している各車の走行区間が掲載されているのみである。
En468db
これによるとEN468と列車番号が変わったORIENT EXPRESSは、22:40にウイーンを出発し、ストラスブールに8:59に到着する。食堂車はウイーンとカールスルーエの間営業し、2等座席車・クシェット(簡易寝台車)・寝台車が連結されており、また、ウイーン-カールスルーエ間では、ブダペスト-フランクフルト間を運行する車両なども併結していることがわかる。
しかし、インターネットの世界では、日本でも列車編成表をホームページで公開されている方も多いようだが、当然ドイツでも、列車編成表をホームページで、公開されている方がおられる。
Marcus Grahnert氏のサイトで、ダイヤ改正の都度、ドイツの列車編成表をPDFファイルで公開されている。
http://www.fernbahn.de/
En468fb
これによると先述のEN468の車両は256号車から259号車はブダペストからの車両、256号車から265号車はEN408としてカールスルーエからフランクフルトへ向かうこと。256号車から259号車はハンガリーの車両、その他はオーストリアの車両であることがわかる。

Le Dit du Genji de Murasaki Shikibu: Illustre par la peinture traditionnelle japonaise

紫式部日記 寛弘5(1008)年11月17日 の条に
藤原公任が「このあたりに若紫さんはおられませんか」と問いかけた記述があることから、
この日 若紫≒源氏物語が記録に残されているのが確認されてから今年で千年目という訳で
源氏物語千年紀のイベントや番組が繰り広がれてきた。
そんな中で
NHKハイビジョン「源氏物語 一千年の旅~2500枚の源氏絵の謎~」
が放映されたのだが、
国宝源氏物語絵巻以外の源氏絵
源氏絵の海外流出
源氏物語絵巻の各国語訳
など、興味深い内容であった。
この番組に刺激を受けて、例によってインターネットでポチッとしたのがこの1組
Genji01
全3巻、1200ページ余
源氏物語のフランス語訳に各帖の源氏絵
フランス語に関しては全くNGなのだが、ドイツの鉄道模型誌同様 図版を眺めているだけでもという次第。
番組では部数限定の豪華本(なんと480EUR)が紹介されていたが、オーダーしたのは150EURの廉価版
いつもであれば、直接出版社でポチッとするのだが、今回は紀伊國屋書店BookWebのお世話に。
結果的には送料のこともあるので、お買い得であった。
とりあえず、1巻目からパラパラと眺めているところ
Genji02
帚木・若紫・葵・澪の各場面