京都迎賓館

京都御所参観に引き続いて、京都迎賓館へ。
こちらは、宮内庁ではなく内閣府の所管。海外からの賓客に対するおもてなしの場として、平成17年に建設されました。


大宮御所の門前から京都御苑の中を進みます。


地下で受付を行い、参観上の注意を聞き、地上に出て正面玄関から入ります。


中に入り廊下を進みますと折り紙をイメージした行灯が灯されています。


最初の参観場所は、ゲストの控室、随行員の待合となっている「聚楽の間」です。


漆、螺鈿、竹工芸などの伝統的な技法が施された飾り台が展示されています。


続いて、会議や立礼式(りゅうれいしき)のお茶のおもてなし、晩餐会の待合として利用される「夕映の間」です。


綴織りの「愛宕夕照」と「比叡月映」の2枚が部屋の左右に 


洋食の晩餐会や歓迎式典の会場「藤の間」です。壁面の綴織りには藤の花が織こまれています。


行灯が灯された廊下を奥に進みます。


和の晩餐室
桐の間」です。


京都迎賓館は、広大な池を中心に、屋内からも眺めることが出来るように構成されております。


東西の建物を廓橋で結んでおります。


廊橋の屋根には4種類の透かしが彫られております。


庭園には、錦鯉が放されており、


天正十七年八月の五条大橋の礎が池に


海外からの賓客に、日本の文化「舟遊び」を楽しんでいただくための「和船」だそうです。


海外からの賓客は、この正門から京都迎賓館に出入りするそうです。


清和院御門より京都御苑を後にします。


帰途、四条河原町の高島屋の地下で手まり寿司を買い求め、その日の夕食としました。

京都御所(2)

これまで参観してきた紫宸殿や清涼殿など殿舎は、光格天皇の御代に平安時代の様式に則り再建されたものの焼失し、安政年間に再建されたです。

これから、参観する殿舎は、江戸時代の帝の日常生活の場あるいは、会議・儀式として用いられたものです。


清涼殿を後に、左手に小御所の屋根が見えます。幕末、小御所会議が開催された場所として有名です。


小御所と蹴鞠の庭を隔て御学問所があります。


正面には、御池庭が広がっております。


白壁の向こうには、御常御殿の屋根が見えます。


門をくぐって奥に進みます。御内庭には花菖蒲が咲いていました。


御常御殿の奥は、迎春(こうしゅん)及び御涼所という建物で、孝明天皇の時代に建てられたそうです。

参観できるのはここまでで、その奥には、皇后御常御殿や飛香舎、藤壷など後宮の御殿があります。


順路は、御常御殿の南を西に進みます。楓の花が咲いており、今度は白壁の向こうに、紫宸殿の大きな屋根が見えます。


御常御殿に御三間と御学問所の間の通路を抜けると、江戸時代は台所などがあった場所が広場となっており、振り返ると御常御殿と御三間の屋根が見えます。


井戸の向こうは清涼殿。


「安政御造営宮禁総図」国立国会図書館デジタルコレクションより

参観を終えて門外に出ます。


ちょうど、お昼時分ということで、中立売休憩所で御所車御膳を頂きます。


京都御所の殿舎は築地塀に囲まれております。先ほどの宣秋門を門外から。


南に回って正面の建礼門です。


東には大宮御所及び仙洞御所があり、その奥には大文字山が望まれます。


築地塀を北に折れますと建春門です。

京都御所参観についての記事はここまでですが、この日の行動はまだ続きます。
続きは日を改めて。

本記事の作成に当たっては、「3D京都」というブログを参考にさせていただきました。
このブログ主様は、3DCGで京都御所をはじめ京都の建物を再現しようとされております。
私も20年ほど前、京都御所をはじめ寝殿造を3DCGで再現できないかと、光格天皇の時代の再建の責任者の裏松固禅の記した大内裏図考証や寝殿造に関する図書を図書館で借りて複写したり、古書を買い求めたりして資料を集めたのですが、諸事情により断念した経緯がありますが、こうして3DCGで再現しておられるのを拝見しますと、私などが手を出さなくて良かったと思う次第です。

YouTubeで3DCGの動画を公開されておりますので、ここに紹介させていただきます。

京都御所(1)

10月22日に、天皇陛下の即位礼正殿の儀が行われました。

即位の礼は、古来より大内裏の大極殿、内裏の紫宸殿において行われておりましたが、平成の即位礼より、皇居において執り行われることとなり、即位礼において天皇陛下が着座される高御座及び皇后陛下が着座される御帳台は、京都より東京に運ばれました。

6月のある日、思い立って京都御所に参観に行ってまいりました。

京都御所は、以前は春と秋の特別参観の時期でないと参観できなかったのですが、今では通年参観が可能となっております。しかし、数年前に京都御所を訪れて日は月曜日であったため参観できず、ようやくの参観となりました。

出町柳駅よりタクシーで中立売御門の内に。清所門より御所の中に入り、手荷物検査を受け、番号札を受け取ります。


右に宣秋門


左に車寄せ を経て


諸太夫の間の障壁画を観て


新車寄せ越えると、紫宸殿を巡る朱塗りの廻廊と月華門が見えます。


正面に回ると、承明門越しに紫宸殿が見えます。


側門から回廊の中に入りますと、右近の橘と左近の桜を控えた紫宸殿


再び回廊の外に出ると正面は建春門


左手は、春興殿


月華門と対になる日華門


日華門の隣の宣陽殿を回り込み渡り廊下を潜ります。


清涼殿には、御帳台が置かれております。


清涼殿の前には、漢竹と呉竹が植えられておりますが、こちらは南側の漢竹。


宮中で行われる年中行事の名前を書き記した年中行事障子


弘廂には、荒海障子と昆明池障子の二つの障子で仕切られております。


清涼殿の回りには、御溝水とよばれる溝に水が流れており、その落ち口が滝口と呼ばれていたそうです。


「宮城図」陽明文庫より

平安時代、清涼殿は帝の日常の居住の場所として使われており、年中行事障子の奥 清涼殿の南庇には、秘書官たる蔵人が控えており、清涼殿を警護する武者は滝口に詰めていたことから、滝口の武者と呼ばれるようになったそうです。

ここまでの順路は上図のとおりです。

記事が長くなってしまいました。続きは改めて。

 

 

美山村 バス紀行


渡辺橋駅のパンフレットコーナーに美山村への往復バスのパンフレットがありましたので、手に取ってみました。
4月6日より樟葉駅前より土日祝のみの運行とのことで、早速4月6日の便をネットで予約しました。

当日は京阪特急プレミアムシートで樟葉駅まで。


席はネットで予約した最前列です。


樟葉駅を出たバスは、桜が満開の背割堤も眺めながら、大山崎ICに向かいます。

京都縦貫自動車道を北に園部ICで降り、ここからは下道を走ります。
最初の目的地は、常照皇寺。南北朝時代、北朝の光厳上皇の開山とのこと。
若い頃から一度訪れてみたいと思っていたのですが、ようやく願いが叶いました。


参拝客は、私たちのバスの乗客だけ。ゆっくりお参りできます。

 
天然記念物の九重桜をはじめ御車返しの桜、左近の桜と名付けられた桜があるのですが、まだ桜の花には早かったようです。

再びバスに乗り山道を北に向かいます。前方にかやぶき屋根が見えてきました。
美山かやぶきの里です。

バスを降りて、まずは腹ごしらえです。
山里といえば野趣ある食材。
蕎麦に鹿のしぐれ煮

さぁ、落ち着いたところで、かやぶきの里に向かいましょう。


かやぶきの里に向かう道に、旧型の郵便ポストが立っております。
多くの観光客が、ポストの前で記念撮影しておりますので、空くのをじっと待ちます。


里の中に入って行きます。
かやぶき屋根の民家には、人が住んでおられますので、生活感が漂っております。
写真に表現するのは難しいですね。
ひととおり巡ったところで、里から降りていきます。


やはり、田んぼを隔てて里を望む光景は、美山村らしい風景です。


帰路は、美山の酒蔵 大石酒造に立ち寄ります。
試飲コーナーでは、やれ、「山灰仕込みはコクがあって美味しいよね」とか、「生酛造りは、濃厚な味わいで美味しいよね」などと、チコちゃんに叱られそうなことを言いつつ、いつものように地酒を何本か買って、蔵を後にしました。

美山村には、自家用車でないと訪れることができないと考えておりましたが、こうやってバスでアクセスできますと、観るだけでなく、飲む食べるを堪能できます。
また、季節を変えて訪れたいものです。

Europe 2015 (7) – 9.18 LHR – London

ヒースロー空港到着後、ターミナルまでひたすら歩きます。
入国審査で、いよいよ英語の洗礼です。係官が何を尋ねているか理解できず戸惑っていると、向こうから「Business or Sightseeing?」と向こうから水を向けていただき「サイトシーイング」と答えて事無きを得ました。
その後、バッゲージを引き取り税関の審査では、荷物を開ける必要もなくスルー。
どんだ入国劇です。

まずは小銭をということで、売店で水を購入し、ポンド札を崩します。
ロンドン市内には、ヒースローエクスプレスという直通電車がありますので、これまた、ひたすら通路をカートを押します。
チケット
チケットはクレジットカードで購入

ホームに入ってベンチに座り電車を待ちますが、電車の編成は短く目の前を通り過ぎていきま27す。
慌てて電車を追いかけて乗り込みますが、車内はほとんど席が埋まっているうえにラゲッジスペースの空もわずか。
もう、なりふり構ってられず、強引に荷物を押し込み、空いてる席に座ります。
後ろの英国紳士は何か言いたげでしたが…

ロンドン・パディントン駅までは約20分。暗闇の中を走るうえ、疲れでウトウト。
気が付けば、電車はスピードを徐々に落とし駅に到着です。

パディントン駅
人の流れに押されながらも、ここで撮らねばとホームの先端でカメラを取り出し、今乗ってきた電車を撮ります。

奥のホームには、かつてInterCity125として名を馳せたHST((High Speed Train)が停車中です。

パディントン駅での鉄ちゃん的旅行記は、以前投稿した、
ロンドン駅巡り パディントン駅
をお読みください。

パディントンベアの銅像や、駅のドーム屋根などをゆっくりと撮る余裕もなく、事前にインターネットで調べた経路に従い、タクシー乗り場まで急ぎます

ロンドン 地図

ロイヤル・アルバート・ホール
暗闇の中タクシーは、ハイドパークを横切り、BBC Promsの会場でもあってロイヤル・アルバート・ホールの前を過ぎます。

K+K Hotel George Kensington
ようやくホテル到着です。

今夜の宿はK+K Hotel George Kensington
ヴィクトリア風の建物です。

Bed Room

Bath Room

ホテルの室内を撮っておきました。2晩お世話になります。

日本時間で9月19日の午前7時過ぎ
大阪からロンドンまで24時間強 ようやく体を伸ばして休めます。